忠孝酒造は、那覇空港から1番近い泡盛の蔵元。那覇空港からタクシーに乗っても1300円くらい。沖縄自動車道の名嘉地ICのすぐそば、豊見城市はレンタカー会社が多い地域でもあるので、レンタカーを置いて出発までの間、忠孝酒造泡盛を楽しむのはいかがでしょうか。試飲はもちろん、甕作りも独自で行っているし、予約しておけば泡盛づくり体験も出来る蔵元です。
「忠孝（忠孝）」とは、実は創業者の名前なのです。初代「大城忠孝氏」、2代目「大城繁氏」、3代目現社長「大城勤氏」泡盛造り三代です。忠孝酒造は、昭和２４年に豊見城酒造工場として創業しています。比較的新しい蔵元のように思いますが、昭和２０年代に創業している泡盛の蔵元が大半なのです。中には江戸時代、明治時代創業の蔵元さんもありますが、沖縄戦のため戦後、復興してきた証ですね。
泡盛の蔵元見学の何が楽しみって、やはり「試飲」ですよね。今回は、三線奏者の伊藤淳さんと一緒に忠孝酒造を訪れました。蔵の中に入っていくと、最初（ホントは最後ですが）に試飲コーナーがあります。まずは手酌で飲み比べといきましょう。
忠孝酒造の試飲コーナーでは、２０度の水割りで試飲することが出来ます。「泡盛＝強い酒」と思っている方が多いと思いますが、沖縄の人は泡盛を水で割って飲む方がほとんどです。それに泡盛はお湯わりにしても良し、炭酸や果汁で割っても美味しく飲めます。試してみてくださいね！しかし忠孝の泡盛は、水で割っても、しっかりした味わいが残っているのがさすがです。
もちろん、水で割った泡盛の横には、原酒ボトルがあるので、ストレートでしっかりした味わいや香りを楽しむことも出来ます。写真では２銘柄しか写っていませんが、他の銘柄も同様に楽しめます。
忠孝酒造ではなんと、泡盛造りが体験できます。一度に体験できるのは３人までで、約2時間くらいの工程で、洗米、蒸し、黒麹をまぶす作業まで自分ですることができます。その後の工程は、杜氏さんが泡盛の完成までしっかりと管理してくれるので、あとはその完成を待つばかり。そして3ヶ月後、あなたの自宅にマイラベルを貼った４４度の泡盛が届きます。
私（泡盛おじさん・写真左）もやってみました。なかなか楽しいものです。手ぬぐいとTシャツは参加費（7000円）の中に含まれます。どうです？様になってるでしょ？
忠孝酒造は手作り工場のため、１度に６０本までしか造る事が出来ません。その６０本をすべて買い取れば、世界に一つのあなただけの泡盛の誕生です。
泡盛はブレンドすることで、違った味わいを楽しむことが出来ます。この『忠孝プレミアム』は、10年古酒６％、3年古酒６３％、新酒の四日麹３１％をブレンドして作られています（金額の横にブレンド比が書いてあります）。そして泡盛を育てるための「仕次」という手法があり、古い酒に新しい酒をつぎ足していき、より味わい深い泡盛が作られるのです。
三線奏者の伊藤淳さんがしているのは、マイブレンド。スポイトで忠孝酒造の６種類の異なる泡盛をブレンドして、マイ泡盛を造っているところです。以前は、国際通りの「HAPINAHA（元三越跡）」１階に、忠孝マイブレンドショップがあったので、気軽にマイブレンド泡盛が楽しめましたが、残念ながら「HAPINAHA」が閉館したため、現在は体験できません。どこかで復活してほしいですね！
忠孝酒造では、泡盛を入れる甕を一つ一つ手作りで、こだわりを持って作っています。土もブレンドしていて、沖縄本島南部の島尻シャーガル、北部の琉球赤土をブレンドすることで、それぞれの特徴を引き出しています。
いろいろなタイプの甕がたくさんありますが、出来上がった甕を叩くと、「キーン」といい音が響きます。この甕の中に泡盛を入れたら熟成度が違うだろうな～。
雨の日でも心配なく楽しめるのが、泡盛の蔵元です。しかも見学は無料で楽しめます。まだまだ、お伝えしたい情報がたくさんありますが、是非、ご自身で足を運んで体験してみてくださいね！とっても楽しいですよ！
工場見学は、事前に予約すると案内がスムーズに行えます。また１０名以上の団体、車椅子、その他介助が必要な方は必ずご予約下さい。当日のご予約に関しては必ずお電話でお申込みください。詳しくは、忠孝酒造のHPをご覧くださいね！
住所：沖縄県豊見城市字名嘉地132番地 ☎ 098-850-1257 見学時間：9:00～16:30（30分毎にご案内）1月1日元日はお休み
