沖縄の特産品、琉球在来黒豚「アグー豚」は栄養たっぷり。アグーは、沖縄固有の貴重な豚で、約600年前に中国から導入され、沖縄で飼い続けられていた小型の「島豚」が由来となっています。沖縄では豚は「鳴き声以外はすべて食べ尽くす」といわれています。そんなアグー豚の秘密を探りたく、名護にある「アグー村」に行ってきました。
※アグー村は現在、臨時休業中です。
アグー豚は、一般的な外来種よりコレステロールが4分の1、ビタミンB1が豊富、うまみ成分が2倍以上、甘み成分が10倍以上となっています。この栄養たっぷりの「アグー豚」は、大人になっても110kg程度。外来種は200kgから300kgあるので、小柄な豚です。
こちらが純粋な雄のアグー豚です。その特徴が書かれていました。
そしてこちらがアグーたち。小さいとはいえ近くで見ると、迫力があります。
アグーは、約600年前に中国から導入され、沖縄で飼い続けられていた島豚が「アグー」の起源であると言われています。アグーは、古くから沖縄の食文化を支えてきました。
しかし、第二次世界大戦の影響でアグーは激減し、戦後、アメリカから大型で発育の早い西洋品種が大量に導入され、豚の改良が行われました。そのため、小型で、発育の遅いアグーの頭数は減り、西洋品種との交配による雑種化も進んだそうです。
絶滅したと思われていたアグーですが、名護博物館が1981年にアグーの全県的な調査を実施した結果、約30頭が確認され、そのうち18頭が県立北部農林高等学校に集められ、約10年かけて雑種化を取り除くための戻し交配が行われました!その結果、戦前に近い形質を備えたアグーが復元されました。アグーって希少な豚なんですね!
アグー村のレストランでは、アグーを使ったメニューが楽しめます。どれも美味しそう!
こちらは「とんが丼定食」。味付けはもちろんですが、アグーそのものの味が美味しい!脂身まで美味しいです。アグーの肉質は,霜降り肉で脂に甘みと旨みがあり、一般的に市販されている豚肉に比べて優れた特性があります。
アグーといえば、「しゃぶしゃぶ」や「せいろ蒸し」などにして食べるのも最高です。脂分が落ちてよりヘルシーになります。各地にアグー豚の店がありますので、沖縄旅行の際は、是非食べてみてくださいね!
※アグー村は現在、臨時休業中です。
住所:沖縄県名護市字大川73番 ☎0980-55-8822 営業時間:10:00~17:00 月曜定休