沖縄でステーキハウスと言えば「ジャッキステーキハウス」。沖縄がアメリカ統治下だった1953年創業の老舗のステーキハウスです。嘉手納町から始まり、那覇市の辻から現在の西町に移転しても人気は変わらず、オープン前から行列のできる人気店。観光客のみならず、沖縄県民からも愛し続けられている「ジャッキーステーキハウス」に、行列覚悟で行ってきました!
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開店は11時。その15分前に到着しました。が、すでに5~6組が並んでいました。店内は広いため、おそらく一巡目で入店できると思い、開店時間を待ちます。
並んでいる間にメニューをチェック。ステーキは一番人気のテンダーロインステーキ(ヒレ)とニューヨークステーキ(ロース)の2種類。他にもハンバーグやタコライス、ヤキソバやスキヤキなどもありますね!
前にはなかったジャッキーステーキハウスの自動販売機も設置されていました!おうちでもジャッキーが味わえるなんて素敵!
そしてジャッキーステーキハウス名物の信号機!ジャッキーでは、お店の入口の信号機で混雑具合が確認できます!この日は開店前だったので「空席あり」でした。
が、以前に訪れたときは「やがて空席」。「やがて」とは本土出身の私にとっては「そのうちに」「いつかは」という認識が強かったので、「これはそのうちいつかは空席になるので気長に待てという意味なのか・・・」と思っていましたが、沖縄での「やがて」とは、「もうすぐ」や「まもなく」に近いと思います。なので「やがて空席」が点灯していても諦めないでください(笑)
さて11時になり、順番に店内に入っていきます。無事一巡目に入店できそうです。しかし既に私たちの後ろには長蛇の列が。
店内に入ると店員さんから番号札を渡され、番号の席に着席します。帰るときもこの番号札をレジに持っていきましょう!
オールドアメリカンな店内でとても落ち着きます。この独特の雰囲気がジャッキーならではの空間。これも人気になる理由の一つです。
テーブルメニューもあるけれど、この年季の入ったメニューボードも気になります。「SUKIYAKI(スキヤキ)」や「PORK TOFU(ポークトーフ)」も気になりますが、ベーコンエッグではなく「BACON EGGS(ベーコンエグ)」や、ミソスープではなく「MISO SIRU(ミソシル)」表記が独特でシビれます!
テーブルメニューには、ステーキやハンバーグ、トッピングなど。一番人気のテンダーロインステーキは、L(250g)・M(200g)・S(150g)サイズの3種類。ニューヨークステーキは、L(250g)・S(200g)の2種類。ハンバーグはL(300g)・S(150g)の2種類ですが、わずかLサイズ300gとSサイズ150gが100円の違いならば、Lサイズがお得ですね(笑)
どれもスープ・サラダ・ライス or パン付きです。
そして数量限定の「サイコロステーキ200g(1,800円)」という新メニューが登場していました。お値段もリーズナブルで魅力的ですね!
ジャッキーステーキハウスは、ステーキ専門店と思われがちですが、ステーキ以外のメニューも豊富で意外とお安いんです。ジャッキーには何度も訪れていますが、ステーキ以外食べたことがないのでどれも気になります。
この日は2人で訪れ、テンダーロインステーキのLサイズ(250g/3,500円)と、ハンバーグステーキLサイズ(300g/1,000円)をオーダー!私は思い切ってステーキ以外のメニューを注文しました(笑)
テーブルに置いてある調味料類。
沖縄のステーキソースと言えば「A1ソース」を思い浮かべる方が多いと思いますが、ジャッキーステーキハウスでは「No.1ソース」です。
A1ソース(上記写真左端)の原料は、トマトなどの野菜やフルーツに加え、醸造酢を使用しています。そしてその醸造酢の割合が、材料全体の3割を占めるという酸味の効いた濃厚なステーキソースなんです。好き嫌いが分かれると思いますが、沖縄では一家に一本常備するくらい人気のソースです。
ジャッキーステーキハウスの「No.1ソース」は、実はジャッキーオリジナル。兵庫県の木戸食品株式会社と共同開発により、ジャッキーのステーキに一番合うソースを作ったそうです。A1ソースに比べ酸味も少なく食べやすいソースです。
但し、テーブルにはこんな張り紙があるので、ぜひお試しを!
まずはセットのスープとサラダが運ばれてきました。まずはサラダ!ドレッシングが最高に美味しいんです。そしてスープ。実はこのスープ、沖縄ではポピュラーなスープなのですが、コーンスープでもクラムチャウダーでもなく、初めて飲む方は驚くかもしれません。私も初めて食べたときは小麦粉を溶かしただけのスープかと驚きましたが、今では大好きなスープ。豚骨がベースなんだそう。
コショウを入れて食べるのがオススメです。だんだんとハマります。
そしてテンダーロインステーキ(Lサイズ)が、熱々の鉄板の上でジュージューと音を立てながらやってきました。テンダーロインステーキはヒレ肉ですが、旨みやジューシーさは存分にありつつ、さっぱりとした味わいの上質なステーキです。ジャッキーのステーキは味付けがしてありません。お肉そのものの旨みが強いので、そのままでも十分美味しくいただけます。
まずはそのまま。そして塩コショウ。からのNO.1ソースで3度楽しみましょう!女性でもペロリとイケちゃいます!
そしてハンバーグ(Lサイズ)!ステーキをカットする時に出た端肉などをひき肉にして作ったハンバーグです。デカい!
と、思って切ったらなんと2枚重ね(笑)ハンバーグにはNo.1ソースがめちゃくちゃ合いました!付け合わせのミートソースもスパイシーで美味しい!ステーキと迷ったけど、ハンバーグにして良かった(笑)メニュー名はハンバーガーステーキ。ハンバーガーのパティのような食感とお味です。
そしてパン!このパンがまた美味しいんです。バターを塗って軽くトーストされており、フワフワ食感でハンバーグと合う!ライスもいいけどパンもオススメです。
この店の創業は1953年。レジ上には創業者の写真が飾られていました。
戦後間もない1953年にオープンしたジャッキーステーキハウス。当時、アメリカ統治下にあった沖縄には、急速にアメリカ文化が流れ込み、街は英語と日本語が入り乱れ、そして人々の日常会話は、沖縄方言という一種独特の雰囲気が醸し出されました。そんな風の中でジャッキーは生まれ、そして多くの米兵や 地元の人々に愛され続けていたそうです。
そして「Aサイン」も掲げられています。ちなみに『Aサイン』(英語:A Sign)とは、復帰前、飲食店・ホテル等への米兵の入店を認めた「APPROVED(許可済み)」の頭文字【A】を大書した営業許可証のこと。1953年に初めて発行され、店の内外に表示されました。 Aサインを取得するには、米軍による衛生面や施設面での厳しい検査をパスする必要があったそうです。
お店の創業も1953年。Aサインが初めて発行されたのも1953年。そうです!ジャッキーステーキハウスは、Aサイン認定1号店なのです。
そしてステーキハウスなのにメニューに泡盛があるのも嬉しい!天下一品と書かれてあります!1合瓶で500円。
レジ横にも泡盛忠孝の甕が君臨!!
開店前に並べば入れる比較的入れると思うので、沖縄に来たらぜひジャッキーステーキハウスでステーキを食べてくださいね!HPでは通販もあるのでご利用ください。
住所:那覇市西1-7-3 ☎098-868-2408 営業時間:11:00~22:00 水曜定休