沖縄といえばアグー豚や石垣牛などが有名ですが、久米島には赤鶏の牧場があるのを皆さんはご存知でしたか? 赤鶏というのはフランス原産のレッドブロー種で、その羽の色が薄い赤茶色をしてるのです。そしてその肉質は弾力があって、しっかりとしているのが特徴です。私たちはその『久米島赤鶏牧場』を見学させていただきました。
目次
現在は鳥インフルエンザ対策の為、残念ながら赤鶏の飼育されている牧場内には入る事ができませんでしたが、入り口近くにある直売所で、こちらの牧場を経営する山城さんにお話を伺う事ができました。
山城さんはもともと畜産や野菜栽培をしていた農家に生まれ、幼い頃から両親の背中を見て育った2代目です。
20代で一時久米島を離れましたが、久米島で農業をすることに可能性を感じ、家業を継ぐ決意をして帰ってきたそうです。
この生まれ育った久米島で経済活動をし、これからも久米島で生きていくこと。それこそが島の活性化につながると信じ、”久米島ならでは“にこだわって農業を営んでいくという、久米島への愛と強い熱意のある素敵な方でした。
ここ赤鶏牧場の1番の特徴その1は、鶏のエサに沖縄由来のウコンや月桃などの植物を穀物飼料に独自にブレンドしていること。
このウコンや月桃を混ぜることにより、それがまるでサプリメントのような役割を果たして内臓の強い鶏を作り、健康で美味しい鶏を育てることができます。
なんだか凄いですよね!!
そして、特徴その2は、、、
久米島の泡盛といえば『久米島の久米仙』。なんとその久米島の久米仙の酒粕を餌に使っているんです!!
この真っ黒いのが泡盛の酒粕なので 黒麹になります、まるで炭みたい!!
酒粕とか麹って肉料理に使うとお肉が柔らかくなるイメージありますよね?
そんな酒粕を食べて育った鶏ですから、もちろん体の中から肉質が良くなっちゃうのかな?!
こちらの酒粕を1週間寝かせると、このように発酵して湯気がホワ~っと出てきます↑↑↑
なんだか砂風呂みたいです(笑)
手をそっとかざしてみると温かい!!
ああ、麹って生きてるんだな、と感じることができます。
この酒粕を食べることにより、実際に肉質が良くなり、長期間の飼育日数でも肉が硬くならず鶏独自の臭みもなくなり、更に鶏舎の臭いも減少し鶏たちの住環境も良くなったそうでまさに一石二鳥です!!すごい!!
久米島赤鶏牧場の赤鶏はいわゆる『地鶏』ではないのですが、地鶏の定義に沿った方法で飼育しているので、ほぼ『地鶏』といっても過言では無いかも?!
約1万坪の広大な敷地の中で、1平米に10羽以下という平飼いの環境で鶏舎は鶏が羽を伸ばし、走り回れるくらいの広さがあります。
しっかり運動をし、たくさんエサを食べ、健康に育つことが肉質のおいしさにつながると考え、鶏の体調管理には毎日気を配っているのです。
一般的なブロイラーは約40日で出荷しますが、久米島赤鶏は平均100日かけてじっくりと飼育をして、生産から加工、販売まで一貫して自社で行われているそうです。
食肉の生産・加工は分業しているところが多いですが、ここでは生産から加工まで一貫して自社で行っています。そのため、鶏の発育状況を常に把握し、雌雄や大きさなどお客様の細かなご注文にも対応しています。
また安心安全にこだわり、国が義務付けるワクチン以外のホルモン剤等は一切使用していません。抗生物質も体の弱いヒナの間だけで、出荷前60日間は完全無投薬です。
まさに徹底的なこだわりがここにはありました。愛情を込めて育てられた赤鶏たちです。
また、ここ久米島赤鶏牧場では黒毛和牛の繁殖や、鶏や牛の堆肥を利用して循環型農業でマンゴーなども栽培しています。
マンゴー好きの私としては興味津々です(笑)
この赤鶏はもちろん久米島内の販売所やレストランで実際に食べることができます。
奥武島キャンプ場で久米島赤鶏の丸焼き!
久米島の奥武島キャンプ場で手ぶらでバーベキュー!!の記事はコチラです。
久米島イーフビーチエリアにあるイタリアン「cuchina985」で美味しくいただきました。
グルメの宝庫”久米島”から生まれたイタリアン『cucina985』の記事はコチラです。
全国発送もしているので、是非食べてみて下さいね!!
沖縄県島尻郡久米島町具志川588-7
TEL:080-9109-2797