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かつて沖縄に鉄道が走っていた!那覇バスターミナルの軽便鉄道転車台跡!

かつて沖縄に鉄道が走っていた!那覇バスターミナルの軽便鉄道転車台跡!

かつて沖縄にも鉄道が走っていた!残念ながら1945年沖縄戦において破壊されてしまいましたが、そんな形跡を残す軽便鉄道転車台が那覇バスターミナルとゆいレール旭橋駅の間にあります。バスターミナルの再開発工事の際、発見されたこの転車台、わかりやすい場所にあるので、是非、ご覧ください。

転車台とは、機関車を方向転換させる施設のこと。直経6.8m、高さ1.1m。軽便鉄道は、JR在来線と比べ、約30cm線路が狭くなっています。軽便鉄道では、唯一、この那覇駅に設置されていました。

6分の1サイズで作られた蒸気機関車のイメージ模型が置かれています。

転車台の回りには、嘉手納駅や糸満駅など各駅の写真が飾られています。

軽便鉄道の線路図です。かつては、北谷や嘉手納まで鉄道が走っていたことがわかりますね。

与那原まで30分、糸満まで50分、嘉手納まで60分で結ばれていました。

もし、戦禍に遭わず、沖縄に鉄道が残っていたとすれば、恐らく車両が大型化され、沖縄の重要な交通手段になっていたでしょうね。

転車台の隣にある仲島の大石

転車台のすぐ横にある仲島の大石。高さ6m、中央部の周囲は25mの琉球石灰岩です。波に浸食されてくぼんだ「ノッチ」と呼ばれる跡があり、この辺り一帯が海岸であったことを示しています。

この付近は仲島の遊郭があり、多くの遊人が訪れて賑わっていました。歌人として有名な吉屋チルー(1650~1668)もこの遊郭で短くはかない一生を終えました。

仲島の大石には、小さな鳥居とシーサーの狛犬があります。

琉球を訪れたことのない葛飾北斎ですが、「琉球八景」の中で仲島の大石を描いています。

浦添市美術館公式サイト内「琉球八景」はコチラをご覧ください。

うちな~噺家「藤木志ぃさー」さんによる「葛飾北斎 琉球八景・外伝」の記事はコチラです。

軽便鉄道転車台と仲島の大石はどこにある?

ゆいレール旭橋駅と那覇バスターミナルの間にあります。この写真だと、左下のこの横に転車台があります。



壺川東公園の軽便鉄道線路跡

ここに設置してある機関車は、南大東島でサトウキビなどを運搬していたディーゼル機関車と蒸気機関車の下部です。

蒸気機関車は、煙室やタンクは残っていませんが、車輪につけられた連結棒が蒸気機関車の面影を残していますね。

ここは、軽便鉄道が走っていた線路があった場所で、公園の工事の際にレールが出土しています。

壺川東公園の案内板より

沖縄では、本土の汽車よりも規格が小さい軽便鉄道(けいべんてつどう)というものが1945年(昭和20年)まで走り人々からは「ケービン」と呼ばれ親しまれていました。

軽便鉄道が最初に運行したのは1914年(大正3年)のことで、那覇駅(現在の市外線バスターミナル)を起点に、東海岸の港町である与那原町を結んだ与那原線と那覇港(現在の那覇埠頭)へ延びる海陸連絡線でした。その後、1922年(大正11年)には嘉手納線が、1923年(大正12年)には糸満線が開通し、全延長距離は48.032kmになりました。

軽便鉄道は、1945年(昭和20年)沖縄戦で破壊されるまで沿岸の多くの人々を乗せて走り、また、さとうきび等も大量に運搬できたため当時の沖縄の産業振興にも大きな役割を果たしました。

ここ壺川東公園は、当時の那覇駅と壺川駅の間に位置しています。また、ここに展示している機関車はかつて軽便鉄道が走っていた場所とほぼ同じ位置に設置されています。

壺川東公園は、ゆいレール壺川駅から3分くらいの所にありますが、住宅地の中で、案内板があるわけではないので、地図を見ながら探してください。

住所:沖縄県那覇市壺川1丁目11

軽便鉄道終点与那原駅舎資料館

大正〜昭和初期には南部の糸満から中部の嘉手納を結び物資を輸送する『軽便鉄道』が走っていました。本土で走る汽車より一回り小さな鉄道だったので、軽便 (ケービン) と呼ばれていたそうです。その後、1922年に嘉手納線、1923年に糸満線が開業します。

1914年、那覇―与那原間で営業を開始した当時、与那原駅舎は木造で、1931年に県営鉄道の駅としては初めて、鉄筋コンクリート造りに建て替えられました。

しかし沖縄戦の戦禍により破壊され、壁や柱の一部だけが無残な形で残され、鉄道も廃止されました。そして未だに沖縄に鉄道は走っていませんが、軽便鉄道の開通100周年を迎えた2014年に旧与那原駅舎は『軽便与那原駅舎・資料館』として復元されました。

住所:沖縄県島尻郡与那原町与那原3148−1

開館時間:10:00~18:00 火曜日定休 12/29~1/3休館

入館料:100円

沖縄には鉄道があった!軽便鉄道与那原駅舎資料館!の記事はコチラです。

与那原町立軽便与那原駅舎のHPはコチラです。

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徳島県徳島市出身 20代の頃は旅行会社勤務、やがて飲食業に転じ、居酒屋経営。泡盛との出会いから沖縄に通うようになる。沖縄愛は次第に深みにはまり、東京泡盛会を沖縄県酒造組合と開催したり、東京でもいつもかりゆしウエアを着て、生活が沖縄化している。趣味はまち歩きと泡盛。

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