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沖縄でしか見られないマングローブってなんだろう?

地球には海水に浸かっても枯れない不思議な樹木があるのを知ってますか?もしかしたら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね!熱帯、亜熱帯の植物で、海の水と川の水が混ざる汽水域、もしくは潮の満ち引きのある潮間帯に生える植物のことで、まとめて「マングローブ」といいます。

マングローブの生態に迫る!

マングローブは時間により姿を変え、満潮になれば水没し、干潮になれば変てこりんな根っこが顔を出すという、なんとも不思議な景観を見せてくれます。

マングローブのこの変な根っこには樹幹を支える、海水濾過をする、呼吸をするという重要な役割があるんです。種類によって役割は違いますが、マングローブが海水の影響を受ける場所で生きていくためには、この根っこが重要になってくるんですね!

熱帯の植物であるがゆえに、亜熱帯の沖縄のマングローブの規模は小さめで樹高も最大15メートルほど。でも東南アジアの熱帯域では最大樹高50メートル…全然違いますね。

現在、世界では「マングローブを守ろう!」「マングローブを復活させよう!」という取り組みがあるのを知っていますか?マングローブは人間だけではなく生態系になくてはならない植物なんです。マングローブの根元には上流からの流れとともにたくさんの養分が運ばれ、泥に養分がたまっていきます。

その養分を食べる生き物がマングローブの根元の泥地に集まります。その代表が「シオマネキ」を呼ばれるカニです。ハサミを懸命に振り上げている姿からシオマネキという名前が付きました。

また写真の「ミナミトビハゼ」:沖縄名「トントンミー」も有名な生き物です。マングローブのアイドルともいわれているような、いないような…。

マングローブは避難場所!?

満潮になると水没した根に大きな魚から身を隠すため、小魚が集団で避難?してきます。小魚を求めて大きな魚も入り込むため、漁場としてマングローブは優れていることでも知られております。

水中には巨大なカニやエビなども生息しており、こうした水産資源がマングローブ地域住民の生活の糧にもなるんですね~。

またマングローブがあることで川の有機物の多くが沈殿するため、海に流れ出す時には水の透明度が上がり、日光が必要なサンゴたちにとっても生きやすい環境にしてくれます。

CO2吸収量も熱帯林と同面積で算出するとマングローブの方がはるかに多いことが判明しています。地球温暖化防止に役立つとともに自然災害にも強さを発揮します。

2004年12月26日スマトラ沖地震で発生したインド洋大津波は東南アジア、インド洋諸国の海岸線を飲み込みました。でもマングローブ地帯では津波をマングローブが受け止めたため、その地域に住む人々の津波犠牲者数は極端に少なかったんです。高波、高潮、暴風、津波、海岸浸食まで防ぐ、マングローブは自然災害にも強い素敵な植物なんですね!

近年では土地開発、エビ養殖、炭の原料、飼料などに使われるため急激にマングローブが減少しています。そのマングローブ保護活動には日本の企業が協力をしております。

ただしマングローブがたくさんあればいいというわけではありません。調査をせずに人工的に増やしたマングローブは川の泥地を埋め尽くし、川の流れを変えてしまい、上流からの養分が溜まり過ぎた川は悪臭を放ちます。泥地がなくなった川には野鳥の餌場がなくなり、野鳥の飛来数が激減するのです。人間が自然に手を加えることで自然のあるべきバランスが失われてしまうことがあるんですね。

カヤックツアーに参加してみる

カヤックイーズではこのマングローブを紹介説明するとともに、川の亜熱帯の動植物たちも紹介しています。楽しく学べるカヤックツアーに参加して自然保護に興味を持ってもらえたら嬉しいものです。

 

マングローブは、優しい、楽しい、面白い植物です!マングローブは日本において沖縄と鹿児島県の一部でしか見ることができません。沖縄でカヤックに乗って是非ご覧ください。

★ マングローブツアーで見られる幸せを運ぶ木「ガジュマル」の記事は、コチラをご覧ください。

カヤック体験

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