2023年12月9日(土)に「第9回 国頭トレイルランニング大会」が開催されます。トレイルランニングは不整地やオフロードを走りながら自然の変化や豊かさを感じ、人が本来持っている五感が研ぎ澄まされていく新しいランニングスタイルです。沖縄で唯一「森林セラピーコース」に認定された与那覇岳周辺の森を中心に走ります。トレイルウォークもあるので、ご自身に合ったコースを選びましょう!
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トレイルとは未舗装路のこと。つまり、未舗装路を走るのがトレイルランニングです。未舗装路といってもさまざまで林道、砂利道、登山道などを総称したのがトレイルです。
国頭トレイルランニング大会は、世界自然遺産の豊かな森の息吹を感じながら、深緑渓谷観走コースを走ります。
国頭トレイルランニング大会コースの良さはなんといっても、沖縄やんばるの大自然を満喫できることです。世界自然遺産の豊かな森や深緑渓谷を通り、水道や住宅もなく救助に時間を要する不整地(トレイル道)です。コース上には、国指定特別天然記念物のヤンバルクイナや数多くの希少動植物が生息しているので、それも楽しみの一つ!但し、参加誓約の中に「コース中、やんばるくいなを見ても絶対追いかけません!」これは絶対に守りましょう!
途中かなりの急傾斜の登りや下り、前日に雨が降ればぬかるみもあるでしょう。沢渡り、倒木をくぐり抜けるなど多彩なコースで、童心に帰って野山を駆け回ることができます。
山道を走り、倒木を乗り越え、くぐり抜け、ロープを使って下る場面もあり、やんばるの大自然を体で感じられます。
毎年12月に開催される国頭村トレイルラン大会。国頭村(くにがみそん)は沖縄本島北部、やんばると言われる地域。今回は、東京から参加された三井さんの写真とインタビュー、大会ホームページを参考に構成させていただきました。4時間30分という制限時間内に山道を走るという条件の中、写真も撮っていただきました。(2016年当時の記録)
Q:このレースの楽しいところはどんなところですか?
A:このレースでしか走れないコースを国頭村の全面サポートを受けながら楽しめるのは絶対的な魅力です。 走れば分かるのですが空気が別格に美味しいので息が上がっても喉が辛くならないんです。 空気、景色、自然この3つは是非経験して欲しいですね。 そして何気にエイドの黒糖も美味しいです! 塩と組み合わせるのがオススメです(^。^)
山の中のコースに設営された給水所
Q:平地を走るマラソンと違った厳しさはありますか?
A:国頭村まで遠征するだけあってガチなランナーが多いです。 その人達は練習してるので問題ないですが、普段運動していない人が、いきなり参加して前半飛ばしたりしてしまうとあっといまに膝を壊します。そうなると、19kmの制限タイム4:30以内の完走どころか、自分の足での帰還すら難しいです。 無理のないペース設定と、それをコントロールするランニングコンピュータ、飲料水など非常用装備などは必須ですね。 自分はフルマラソンも完走してるので普段の練習が無くとも完走できましたが、練習しておくに越した事はありません。
A:完走おめでとうございます。
Q:ありがとうございます。楽しみながら走りました。完走できてよかったです。
Q:あとは、レース前後の話をお聞かせください。スタート地点まではどのように行きましたか
A:国頭村まで那覇空港からレンタカーで2時間。 大会のシャトルバスも出ますが争奪戦になるのであまりオススメではありません。 さらに大会当日は村内のくいなスポレク公園に駐車場があって、山の上の会場までシャトルバスが出ますが往復共に行列が出来ます。 並ぶ覚悟はしておきましょう。このシャトルバスは後夜祭の時も出ています。午前中に行われるトレイルウォーク参加者は会場近くの駐車場も使えるようです。山の上の会場まではかなり急な登り坂なので徒歩で会場に向かうのはやめた方が良いです!
A:スタートが山の中で、スタートが正午ですが食事はどうされましたか?
Q:食事に関しては、そば、おにぎり、ハンバーガーなどの店が出ていて、受付時に500円分のチケットを貰えるので好きな物を食べられます。 ただしお釣りは出ません。
Q:後夜祭についてお聞かせください。
A:参加申込時にエントリーしておいた方がいいです。3000円会費でビールなど飲み放題ですが、泡盛水割りに関しては1人3枚のドリンクチケット制でした。やんばるソウルフード「ハイケイ(廃鶏)」やご当地デザートなどが用意されています。地元国頭村観光大使第一号のヤンバラー宮城さん(写真)を始め、地元の女子高生バンド、琉球舞踊、エイサーなどが楽しめます。
地元国頭村観光大使第一号のヤンバラー宮城さんのライブ!
Q:宿泊についてお聞かせください。
A:エントリー締め切りが9月末ですし、宿泊施設が限られるので、予約は3ヶ月前からやっておく事を国頭村の知人に強く勧められました。 今回はプライベートリゾートオクマに2泊しましたが、海外のリゾートにも引けを取らない雰囲気でとても良かったですし、ツアーで飛行機やレンタカーとセットで取ると1人42500円ほどで済みました。 民宿だともう少し安くなると思います。
Q:三井さん、ありがとうございました。
A:来年は是非、一緒に走りましょう!!
「オクマプライベートビーチ&リゾート」は、沖縄本島北部の大自然に囲まれたリゾートホテルで、全室コテージ&ヴィラ。展望大浴場もあるので、青い海を眺めながらトレイルランニングの疲れを癒すことができます。那覇から無料シャトルバス運行中です。
前出の三井さんも仰っていましたが、国頭トレイルランニング大会のエントリー締め切りが9月末で、宿泊施設が限られるので、予約はできるだけ早い方がいいと思います。
取材、写真協力:三井さん
東京都中野区在住、35歳。宮古島でダイビングを楽しみ、エイサー、泡盛を愛する方です。