西表島は日本の南西部に浮かぶ八重山諸島の離島の中で一番大きな島で、東洋のガラパゴスとも呼ばれ、天然記念物のイリオモテヤマネコが生息する西表石垣国立公園の一部になってます。
9割以上が亜熱帯植物のマングローブ林が生い茂る自然の宝庫で、浦内川の上流には、カンビレーの滝とマリユドゥの滝、また西表島西部エリアの「ヒナイ川」上流にある「ピナイサーラの滝」と呼ばれる、沖縄No1の落差約54mの滝があり、水牛車で渡る由布島もあります。海、川、森…etc、大自然の中で楽しめる観光スポットや様々なアクティビティもあり、八重山の他の島々にはない壮大なスケール感を持つ島でもあります。
今回は石垣島からの日帰りで、弾丸で西表島で人気のアクティビティに参加した体験記をお届けします。
目次
西表島へは、石垣島から高速船で45分程度。大原港と上原港の2つの港がありますが、今回のツアーの集合場所、上原港へ朝8:30発のフェリーで向かいます(天候の関係で大原港しか行かれない場合でもツアー会社が対応したり、フェリー会社の無料バスが利用できます)。
基本的には港までツアー会社がお迎えに来てくれて、一度オフィスで手続した後、必要な荷物を持ってカヌー乗り場へと向かいます。マングローブカヌー(片道約40分)とジャングルトレッキング(片道約20分)でピナイサーラの滝の滝つぼを目指します。
カヌーは二人乗りもありますが、1人乗りに乗りこみます。二人乗りのほうが体力が半分で済むのではと考えがちですが、実は二人乗りのほうがバランスとるのが難しく1人乗りの方が簡単なんだとか。
カヌーが初めてでも簡単なレクチャーがあるので安心です。またどうしても不安な時は、ガイドさんと二人で乗ることもできるそうです。
マングローブに囲まれたほとんど流れのない川をカヌーを漕ぎます。水しぶきの音と鳥のさえずり、大自然に抱かれながら癒される時間でした。
ガイドさんがマングローブのことや、そこに生息する生き物たちについても色々と教えてくれました。
2cmほどの大きさで、カヌーに乗りながらでは写真は撮れなかったのですが、「シオマネキ」というカニがたくさんいました。オスは片方のハサミが甲羅と同じくらいまで大きくなるのが特徴で、メスへのアピールなんだとか。よく見てみると、その片方のハサミを大きくふっています。
また西表島の初夏のこの時期(6月~8月)、「サガリバナ」というわずか半日しか咲くことができない幻想的な花を見ることができます。夜に花が咲きはじめ、夜明けとともに散ってしまうといいます。
早朝に行くと散ったサガリバナが川辺に浮かんでそれはとても美しく、サガリバナは甘いバニラの香りを漂わせるそうで、あたり一面がバニラ様な甘い香りに満たされるそうです。
ほら、わかりますか?真ん中に浮かんでるのがサガリバナです。
残念ながらピナイサーラの滝があるルートにはサガリバナがあまり咲いてませんでしたが、別の川沿いに咲くサガリバナを見るツアーもあるみたいですよ。
カヌーで中流まで行ったら、そこからはジャングルトレッキングで滝つぼまで向かいます。
西表島の原生林を歩きながら、亜熱帯特有の動植物を観察しながら様々な動植物とも出会います。
サキシマスオウノキ
平らな板状の形をした「板根」と呼ばれる根が巨木を支えています。
土が浅い熱帯地域の気候の土地で成長する巨体をしっかりと支えているように、板根はとても丈夫で、昔は色々な用途に使われていたそうです。
可愛らしいキノボリトカゲとも出会いました。
一般的なトカゲは危険を感じるとしっぽを切って逃げますが、このトカゲは逃げません。
炎天下の中カヌーを漕いで、ジャングルの中を歩いてきたので、冷たい滝つぼに入りたくなります。
思いきって岩の上から飛び込んでみました!
が、思った以上に身体が重くて、ただ落ちただけだったのですが…笑。
歩くこと20分ほど、ピナイサーラの滝つぼに到着しました。
この滝つぼで泳ぐこともできます。
ここでランチタイム。ガイドさんが沖縄そばを作ってくれました。
外で食べる手作りの沖縄そばは、最高のご馳走でした!
今回のツアーはピナイサーラの滝つぼだけでしたが、滝の上まで行かれる一日ツアーもあるそうです。カヌーを降りて別のルートから滝上を目指すそうなのですが、山登り片道約50分と少々きつそうです。 しかし滝の上からは鳩間島、バラス島などの島々を一望することができて絶景なんだとか。 時間に余裕があって体力に自信がある方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか?
またトレッキングしてカヌーを漕いでいったんツアー会社のオフィスに戻ります。滝つぼに入ってしまい着ていた服はびしょびしょに濡れてしまったので、ツアー会社シャワーを浴びさせていただきました。
ちなみにカヌーツアーの写真は、ガイドさんが防水カメラで撮影してくれて、最後に全てデータで送ってくれますので、とっても有り難いサービスです。
カヌートレッキングの後、ガイドさんがとっておきの情報を教えてくれました。
ちょうど旬の「ピーチパイン」(石垣島では4月中旬から6月中旬頃)
この暑い陽気にはこれです!
カットしたパインを串刺しにしてそのまま凍らせたものが冷凍庫に入って売ってます。
冷えてて甘くて美味しい~生き返ります!
無人販売で冷凍パイン100円
そしてなんと、ピーチパイン3個で同じく100円!?
安すぎる!!!
ピーチパインはとっても甘くて、中の芯まで食べられるくらい柔らかく熟すそうです。
お土産用に100円でピーチパインをゲットしました。