沖縄には沖縄独自の文化が多くありますよね。そのひとつ春先に行う大きな行事として「シーミー」とも呼ばれる「清明祭」があります。清明祭とはどんなものなのか、実際参加してみての感想も一緒にお伝えしていきます!
沖縄では毎年4月に「清明祭」という大きな行事をお墓でします。
親族がたくさん集まる一大イベントです。
「清明祭」は「せいめいさい」と読みますが、沖縄の方言では「シーミー」と言います。
時期は名前についているように、暦上で「清明」の節季に行います。「清明」とは1年を24分割した中の5番目の節季です。
2023年の清明祭は4月5日~19日となっています。
日にちが決まっていますが、大勢が集まることなので、事前に連絡を取り合い、4月中の土日に行うことが多いかと思います。
私の知り合いにはみんなが集まりやすいからと、ゴールデンウィークに行う方もいました。
清明祭にどんな意味があるのかというと、ご先祖様の供養の延長戦だそうです。
「いつも見守って下さりありがとうござます」と感謝を伝えたり、親族みんなが集まるのは「こんなに子孫が繁栄してますよ」とご先祖様に見せるためだとか。
では次に清明祭でいったいどんなことをするのか説明していきます。
シーミーに必要なもの
しっかりしたやり方があると思うんですが、簡単に流れを説明していきます。
①お供え物をお墓に供える
②お線香をあげる
沖縄のお線香はヒラウコーといって6本の線香がくっついている感じです。
家長が12本(ヒラウコー2本)、他の家族は3本(ヒラウコーを半分に割ったもの)をあげます。
③重箱のおかずをひっくり返し、上に乗せる
これはウハチケーシ(お初返し)といって、最初のご馳走をご先祖様に差し出す意味があります。
④ウチカビを焚く
ウチカビはご先祖様が使うあの世でのお金です。
家長が5枚、その他は3枚、一人が焚くごとにお酒をかけます。
⑤お供え物を下げる
沖縄の方言で「ウサンデー」といいます。お供えしたものをいただくことで、ご先祖様のご加護を得られると言われています。
あとはお墓の前で、みんなでお供え物をいただきます。
清明祭はお墓で行いますが、お祝いとしての意味合いをもっています。
なので、身内に不幸があった喪中期間は清明祭は行いません。
今年のシーミーは4月15日に行われました。天気はあいにくの雨。
ここ何年かはコロナの影響もあり、少人数での行っていたので、今年が久しぶりの参加で、初めての雨でした。
雨で不安でしたが、今は整備された墓地にあるため雨もしのげました。
駐車場には警備員の方もいらっしゃいます。
雨がひどすぎたため、お供え物を並べることはできませんでした。
傘をさしながらみんなでお線香をあげます。
家族分お線香をあげお祈りします。
墓地に併設してある会食室でみんなでウサンデーです。
会食室はこんな感じです。
私たちは会食室があったので、雨でも問題なく過ごせましたが、他のお家の方は、テントを張ったりして雨対策をされていました。
重箱料理やおもちなど、事前に予約している方も多いと思います。
なので、天候不良でもなかなか延期するという判断はできないですよね。
以前は整備されていない山の中にお墓があり、雨の時は足場も悪く、大変だったそうです。
そのときは少人数でお墓に行き、他の人は仏壇のある家に集合しウサンデーしたそうです。
やっぱり行事の時に雨が降るのは嫌なので、来年の清明祭は晴れてくれることを願います。