沖縄の地酒・泡盛『龍泉』をどのように作っているのか、龍泉酒造がある町、名護市北部にある仲尾次(なかおし)へ工場見学に訪れた。国道58号線を北上し1本入った、地元羽地鶏のハイケイ、3店並ぶ鮮魚店のあるローカル飲食ロードの中で、羽地内海に近いのどかな町にありました。
那覇から車で1時間半で名護市羽地地区の龍泉酒造に到着。事前に連絡を入れておいたので工場長の黒澤誠二さんと営業主任の國場豊さんが出迎えてくれました。
龍泉酒造は工場長以下スタッフ7名で泡盛造りを行っています。それでは泡盛造りを間近で見させてもらいます!
三角の屋根が通称三角棚(麹棚)です。三角棚の後に回転ドラムがあり、回転しながら、洗米、浸漬、蒸しを行って黒麹菌をつけいきます。そのあと、三角棚で黒麹菌を繁殖させていきます。
この2つの工程で約2日掛けますが、『龍泉赤』43度や古酒造りには少し多めの時間を取り、老麹(ひねこうじ)と呼ぶしっかりした麹作りを行います。又、新酒には若麹といい、老麹より時間を短くして調整をしていきます。
2人の作業で、三角棚に原料となるお米を均等にならしていきます。
米の中に温度計を入れて、温度を測ります。このデータを取る作業が重要で、気象条件によって異なるため、寝かせておく時間などが違ってきます。
やがて三角棚の中で、黒麹菌が育ち黒ずんで来ます。
壁が黒くなっているのが見えますね。汚れているわけじゃなく、これが黒麹菌で、黒ずんでいるほど、泡盛が美味しく育つ証拠でもあります。
出来上がった米麹を仕込みタンクに移して、水と酵母で発酵させていきます。時期にもよりますが概ね2週間くらいかかります。
こちらが蒸留器です。3時間近く掛けて蒸留していきます。ここでアルコール分(泡盛)が出来上がってきます。
同じ蒸留酒の焼酎と違う点は、米と水だけで作り上げる全麹仕込みで、イモや麦を使用する二次仕込みはありません。
このあとは「寝る子は育つ」で、貯蔵タンクの中でじっくり寝かせて出荷を待ちます。この中には3年以上寝かせて「古酒」となるものもあります。
先ほどの真剣な顔つきから一転、笑顔一杯の黒澤工場長。埼玉から移住して、泡盛造りは8年目になります。
「泡盛造りで心がけていることは、データをしっかり取っていくこと。この作業を確実に行っていくことで、出来上がる泡盛の味がよくわかるようになります。また、あの時造った泡盛の味を再現しようとすると、このデータがあれば、問題なく出来上がります。」
なるほど! 勘も経験も必要だけれどデータを取ることで、計算された美味しい泡盛造りができるわけですね。
さて、ココで試飲の時間です。老麹と若麹の使い分けで、同じ原料からできていても、味わいが違ってきます。
左から『赤龍泉43度』、『龍泉30度』、地元に方達に愛されている『羽地内海30度』
10度ですっきり飲みやすいリキュール『シークヮーサーのお酒』、『ハブ酒』、『龍泉古酒』、『龍泉原酒』など飲み比べていくとその良さがよくわかってきます。。
しかし・・・!この日はドライバー!那覇に戻って、国際通りの龍泉で飲み比べです。沖縄の地酒泡盛は美味いです。
泡盛と沖縄地料理店「龍泉」のHPはコチラです。
4月13日、14日に行われた島酒フェスタでも工場長とお会いできました。ココでも試飲させていただきましたが、やはり工場で直接、造り手さんの話を聞いて、作っている作業を見て、そして、試飲をする。これが良いですね。
そして、龍泉酒造のあるこの界隈は「ローカル飲食ロード」ハイケイと刺身、そして泡盛です。黒澤さんと國場さんに近隣の店や名物を聞いて、実際に行ってきたのが、ローカル飲食ロードです。風水の町真喜屋、屋我地の塩、ニューハーフの羽地の駅なども楽しめる場所がたくさんありました。
そして、この羽地界隈は自然豊かな場所。穏やかな羽地内海には、マングローブが育ち、準絶滅危惧種アジサシが5月6月頃に飛んできますし、嵐山展望台から見る羽地内海の美しさは一言で語れないくらい。山の方にはフンガー滝があり、近くに泊ってこの自然を満喫したいところでした。
名護市羽地のローカル飲食ロードはハイケイと刺身、そして泡盛の記事はこちらです。
※工場見学は曜日や時間帯によって見学ができないこともありますので、事前に連絡して見学してください。
住所 | 沖縄県名護市字仲尾次222 |
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電話 | 0980-58-2401 |