大晦日の夜に平和祈念堂で開かれる「摩文仁・火と鐘のまつり」。鎮魂の大聖火を囲み、参加者がたいまつを掲げて、戦没者を慰霊し、平和の鐘を鳴らす催しです。まつりを通して戦争の悲惨さ平和の尊さを訴え、若い世代に伝えるとともに、ひとりひとり平和への決意を込めて新たな年を迎える行事です。
※2023年「摩文仁・火と鐘のまつり」の中止について
2023年7月1日~12月27日の期間で、建物の全面防水塗装工事を進めておりましたが、建物を詳細に点検した結果、劣化が予想以上にひどく2024年1月31日まで、1ヶ月間の工期が延長となりました。ご参加される皆様の安全を考慮し、今年の「摩文仁・火と鐘のまつり」は中止と決定いたしました。何卒、ご理解いただきますようお願いいたします。
沖縄平和記念公園付近一帯は「摩文仁の丘」と呼ばれ、現在の穏やかな雰囲気からは想像できませんが、沖縄戦の最後の激戦地でした。近くには有名なひめゆりの塔があり、学徒兵を慰霊する健児の塔もあります。摩文仁は多くの沖縄の民間人が自決した場所です。そして日本軍最高司令官の牛島中将が自決した場所でもあり、その自決によって沖縄戦の組織的戦闘が終わったとされています。
摩文仁・火と鐘のまつりは、毎年大晦日の夜に糸満市摩文仁にある平和祈念堂で開催されるお祭りです。22時より開会式が祈念堂内で行われ、沖縄戦の映像を上映します。
そして、祈念公園内の平和の礎に灯されている「平和の火」を火種に「聖火の採火」を行い、平和の誓いを宣言。戦没者への慰霊と、平和を祈り黙祷します。
参加者全員で慰霊のたいまつを掲げ、堂外へうねりの大行進を行い、大広場の聖火台を囲んでカウントダウンが始まり、午前0時より鎮魂の大聖火を焚き、平和の鐘が摩文仁の丘に響き渡ります。
祭りを通して戦争の悲惨さ平和の尊さを訴え、若い世代に伝えるとともに、ひとりひとり平和への決意を込めて新たな年を迎えます。写真は平和の鐘。
カウントダウンで新しい年を迎えると共に、イルミネーションイベント「いとまんピースフルイルミネーション」が開催されている観光農園から打ち上げられた花火も観る事ができます。
【開催日時】
2019年12月31日(火)22時~25時
【開催地】
平和祈念堂(沖縄県糸満市字摩文仁448−2)
【お問い合わせ】
☎098-997-3011(沖縄平和祈念堂)
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「平和祈念公園」では、年末年始の摩文仁・火と鐘のまつりの時と、6月17日から6月23日「慰霊の日」までの1週間に、平和の光の柱が照射されます。戦時中、軍事用で使用されたサーチライトを、慰霊・平和の象徴である「平和の光の柱」として全戦没者之霊の白木の標柱に見立てて、天空に照射するのです。5本の光は、日本・アメリカ・イギリス・朝鮮半島・台湾の5か国・5地域の戦没者を表しています。
大晦日は、平和の祈りに参加してみてはいかがですか?
住所:沖縄県糸満市字摩文仁448−2 ☎098-997-3011(沖縄平和祈念堂)