沖縄市コザのゲート通りにある「TESIO(テシオ)」は、ドイツの伝統製法を用いながら、毎日手作りのハムやソーセージ、デリを販売する食肉加工専門店で、ショーケースに並ぶ商品はどれも絶品です!中でも、ドイツの国際コンテストで金賞を受賞したソーセージは格別。その完成度の高さは、舌の肥えた国内外のグルメたちをもうならせるほどです。
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写真は嶺井大地社長と嶺井ひなのさんご夫妻。奥様のひなのさんは元泡盛の女王だったので、泡盛好きの方は知ってる方も多いかもしれません。沖縄市コザのゲート通りにある「TESIO」は、2017年に開業した手作りのハムやソーセージ、デリを販売する食肉加工品の専門店です。ショーケースに並ぶたくさんの商品を、丁寧に毎日手作りされています。
社長の嶺井大地さんは高校卒業後、大分県の立命館アジア太平洋大学(APU)に進学し、多様な価値観に触れました。大学卒業後、将来の目標を見つけられない時期を経て、飲食の道へ。その後、京都でたまたま通りかかったお店でソーセージづくりに出会い、その道で生きていくことを決意。京都でしばらく学んだのち、静岡県の老舗でドイツ製法を学び、厳しい修行を重ねたそうです。
元々、専門的なことをしたかった嶺井さんは、沖縄の食文化において豚肉や加工肉が身近な存在であるにもかかわらず、本格的な加工品を作る店が少ないことに着目。そこで、自身が培ったドイツ製法の技術を沖縄に持ち帰ることで、「自分にしかできない表現」ができると考えました。
ではなぜコザを選んだのか?それは物件を探している中で、嶺井さんの叔父様がミュージックバーを経営していた縁でコザに出会い、コザの街が持つ「その街が好きで、あえてここから表現しようという思いのある人が多く集まる」というエネルギーに魅力を感じたといいます。こうした偶然の縁と、場所の特性、そして街の持つ独自の魅力が、コザでの開業へと繋がったのですね。
ドイツ製法とは、ソーセージづくり専用の機械、ノウハウでつくる製法で、まな板の上に大きなお肉のかたまりを小さなナイフで、筋や膜などを丁寧に取り除き、新鮮な内に、工房内でひき肉にします。ブレンドした香り高いスパイスと共に機械で切り混ぜ、滑らかなクリーム状に仕立てたら、たっぷりの粗挽き肉と合わせます。出来た生地を天然の腸に詰め、1本ずつ捻っていき、スモークハウスでじっくり燻したら、パキっと口当たりの良いソーセージの完成。大変な工程と作業ですが、代々受け継がれてきた伝統的な手順と、地域ごとに守られてきたレシピが、製品のクオリティを一定の水準以上に保っているんですね。
「TESIO」で使用している材料は、沖縄県産豚を中心にあらゆるお肉を使い分けて配合し、噛んだ時パチンと腸が弾けお口いっぱいに広がる風味はどうあるべきかを、目一杯イメージを膨らませながら、試行錯誤を重ねているそうです。既に完璧な商品だと思いますが、努力を惜しまないその姿勢が、「TESIO」ファンや初めて食べた方を虜にするのでしょう!
「TESIO」のショーケースにはたくさんの商品が並びます。どれを買おうか迷っちゃいますね!「TESIO」は3年に一度開催される、ドイツ国際コンテストIFFA(食肉業界最大規模の国際見本市)に挑戦し、2019年、2022年共に出品したアイテム全てがメダルを獲得するという快挙を成し遂げました。
その商品は、モッツァレラヴルスト(2022年GOLD受賞)、ビーフ&マスタード(2022年GOLD受賞)、イチジクとナッツのレバーパテ(2022年GOLD受賞)。ぜひ味わってみてください!
「TESIO」では、ホットドッグとドリンクのテイクアウトもできます!
私もウィーケンドッグ(850円)を購入。ウィーケンドッグに使用されているHOT DOGフランクは、第1回IFFA日本食肉加工コンテスト2019で金賞を受賞しました。その場で焼いて提供してくれるので、熱々ジューシーなホットドッグが食べられます。パキッとした食感、ジューシーでスモークの風味が最高です!イートインコーナーはないので、店舗前のベンチで食べました。かなりのデカさですが、あまりの美味しさにペロリと完食!
「TESIO」では通販もしています。セット商品や単品商品、Tシャツなどのグッズのほか、ワンちゃん、猫ちゃん用の商品も通販で購入可能です。私も5000円の予算でお任せして自宅に送ってもらいました。どれも美味しそう!
ギフトボックスもとてもオシャレで可愛いので、プレゼントにも最適ですね!
◆TESIOの公式通販ショップはコチラ
沖縄市は本島中部に位置し、那覇市に次いで人口の多い沖縄市。前身は、琉球王国時代の越来(ごえく)間切と美里(みさと)間切でした。 改称や合併を経て1974年にコザ市と美里村が合併し、現在の「沖縄市」となりました。
沖縄市は「コザ」というイメージが強いですが、「コザ」とは、沖縄市の中心市街地であるコザ十字路から胡屋地区、中の町地区まで広がる文化圏の愛称。米軍が越来村(ごえくむら)の胡屋地区をKOZAと呼んだことをきっかけに、一般の人々もコザと呼ぶようになったと言われています。
戦後、米軍基地の門前町として興隆した中心市街地は、60年代〜80年代にかけて県内随一の繁華街として賑わい、そこで多くの芸能が生まれ、民謡やオキナワンロックは全国的に一世を風靡!沖縄に居ながらアメリカを感じられる独特な街並みは、まさにディープ。観光客にも人気の全島エイサーまつりが毎年開催されることでもお馴染みですね!
そんなコザの街にある「TESIO」。沖縄県産を中心とした素材の数々にこだわり、日々の努力を惜しまない姿勢こそが、世界に届くTESIOの味わいを作り上げているんですね!沖縄市を訪れた際はぜひお立ち寄りください!
那覇市壺屋にはTESIOの2号店「TESIO2×(テシオニカケル)」もあり、イートーンもできるので、また訪れてみたいと思います!
住所:沖縄県沖縄市中央1丁目10−3 ☎098-953-1131 営業時間:11:00~18:00 月曜定休