沖縄本島北部に「やんばる(山原)」と呼ばれる亜熱帯の森が広がっています。ひとくちにやんばると言っても、かなり広いこのエリアは、何度も沖縄に来ている私でも、未開拓のエリア。その中でも最北部にあるパワースポット「大石林山(だいせきりんざん)」は、前から来てみたい場所のひとつでした。
目次
素朴な待合所的な雰囲気も好評だった大石林山の出発地点のビジターセンターが2018年春にリニュアールしました。
スタート地点の案内も充実です!
見違えるような外観にリピーターはオドロキ
広く快適な大石林山ビジターセンター内にはお土産ショップやレストランも開設
レストランでは、ランチメニューご注文のお客様は薬草サラダバーが無料!体にも美味しい食事を楽しみましょう!
ふれあい食堂 なんと屋
11:00〜15:00(14:30LO)
10:00〜17:00(16:30LO)
ビジターセンター内に石に関する博物館も開設!
広いスペースに石に関するあらゆるものが展示されています。面白いですよ
9:30〜17:30
大石林山 入山者は入場無料です。
↓それでは国立公園に指定されたやんばる国立公園をたっぷり味わえる「大石林山」のレポートをお楽しみください↓
昔から聖なる地として伝えられてきた大石林山がある安須杜(アシムイ)の山々には、自然が作り出した迫力ある奇岩や巨岩、神話に通じる不思議なスポットが点在しています。自然と対話する場所とも言われ、ウガンジュと呼ばれる拝所は40もあるそうです。
中には断崖絶壁や立穴の洞窟など非常に危険な場所にも作られており、深い信仰が寄せられてきた場所であることがうかがえるようです。
駐車場脇にあるチケット売場で入場料を払い、その目の前から出ているシャトルバスで「精気小屋」と名付けられた建物まで向かいます。
山道を登って約5分程で到着。
東京ドーム約11個分という広大な敷地の中に、4つのコースが用意されており、すべてのコースの出発地点は「精気小屋」になります。
私はまず①巨岩・石林感動コース(所要時間約35分・1000m)からスタートしました。
精気小屋から少し戻り、うっそうと茂るジャングルの中に入って行きます。
いたるところに大きな岩がゴロゴロとある巨岩・石林感動コースは、まさにカルスト地形を楽しむコース。
2億年前(古生代)の石灰岩が隆起し、長い歳月をかけて雨水などにより浸食されたカルスト地形で、世界最北の熱帯カルストといわれています。
大自然の亜熱帯のジャングルに囲まれ、人の気配はないけど何かがいそうな雰囲気があり、一人だとちょっと怖いかも(^^;)。天然のジェラシックパークのようで、恐竜が出てきそうです。
ウガンジュ(拝所)。オープンしたての頃、ここから声が聞こえてきたという不思議な場所。
けもの道を歩いていると奇岩や巨石が突如あらわれ、その間をくぐり抜けて歩いて行きます。
特にこのコースには、ウガンジュ(拝所)が多いように感じます。
岩の形が、キョンシーやイグアナやゴリラに見えたりと、次から次へと色んなユニークな岩が登場します。
しばらく行くと、大石林山のスタート地点でもある精気小屋の背後にあった『悟空岩』に辿り着きました。
孫悟空が生まれた岩山をイメージして命名されたという迫力満点の巨大岩山『悟空岩』。
そこからぐるっとまわった裏側には『石林の壁』があります。
天上界と地上界の神々が集う聖地。
この壁に降り注ぐ朝日を通じて太陽のエネルギーが集まるというパワーストーンが置かれています。
パワーいただきます!
ここから②美ら海展望台コース(700m・約30分)と合流します。
美ら海展望台コースは大石林山の頂上を目指して進むコースで、そこから辺戸岬から拡がる海を一望できる人気のコースです。
「骨盤石」や「輪廻生まれ変わりの石」などを見ながら進んでいきます。何だか山登り気分。景色が広がってきました。
上り始めて10分くらい歩くと波の音が聞こえてきて、さらに眺めが良くなります。
「美ら海展望台ステージ」
天気の良い日には、美ら海展望台から鹿児島県の与論島や沖永良部島までを一望することが出来る大パノラマ。
海に向かって突き出しているのが、本島最北端の辺戸岬です。
逆に辺戸岬からはここ大石林山、安須杜(アシムイ)の四連の岩山が見られます。地元の古老たちは、それぞれ四連の岩山をシノクセ、アフリ、シジャラ、イヘヤと呼んでいるそうです。
③バリアフリーコース(所要時間約20分・600m)は、精気小屋から夫婦岩を囲むように、ウッドデッキの整備されたコースがあります。車椅子の方や、運動が苦手な方でも、自分の体力に合わせてトレッキングできます。
コースを回って疲れた時も大丈夫!大石林山の中央にある精気小屋には、アシムイカフェがあり、散策の休憩にはぴったり。
眺めの良いテラスで、県内人気の35コーヒーやスイーツを楽しむことができるし、ヤンバルの薬草を使ったメニューがあります。
アシムイ薬草ピザや長命草カレー、沖縄風お好み焼きヒラヤーチー(写真)など、大石林山で育った薬草を使用したオリジナル料理などでひと休みできます。
最後のコースは、色濃く残る亜熱帯のやんばる森を歩くコースで、精気小屋から駐車場につながる下り坂。
無数の根を垂らしたガジュマルをはじめ、大きなソテツなど、亜熱帯の木々が生い茂り、自然の力を感じます。
帰りはシャトルバスに乗ることもできるけど、このコースで森林浴をしながら、坂道を下っていきましょう。下り坂で森の中なので日差しは強くありませんし、駐車場のすぐ近くまで行かれます。
沖縄本島最北端、那覇から3時間かかる場所ですが、大石林山は大自然に囲まれた大きなパワースポットでした!
住所:沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241
TEL:0980-41-8117
料金:大人 1200円 小人(4歳から中学生)550円 シニア(65歳以上)900円
営業時間:4月~9月 9:00~17:00(閉園18:00)、10月~3月 9:00~16:00(閉園17:30)
※ホームページよりクレジットカード利用でチケット購入すれば、10%OFF+特典があります。