スペインで闘牛といえば「人 vs 牛」ですが、沖縄では「牛 vs 牛」の熱い戦いで迫力満点。1トンもある重量級の牛が目の色を変えて戦うのです。2025年8月10日(日)にうるま市の石川多目的ドームで「第13回夏の全島闘牛大会」が開催されます。「うるま市石川多目的ドーム」は県内初のドーム型闘牛場で、沖縄県闘牛組合連合会が主催する県内最大規模の「全島闘牛大会」を含め年間約20回の闘牛大会が開催されています。
目次
■開催日:2025年8月10日(日)
■開催時間:開場:14時/試合開始16時(開会式 15時30分)
※熱中症対策のため、例年より開催時間を変更しております。
■開催場所:うるま市石川多目的ドーム
■料金:男性3000円・女性2000円・中高生1000円・小学生以下無料
■主催:沖縄県闘牛組合連合会
※14時石川庁舎から無料シャトルバスが運行されます。ドーム駐車場は関係者、闘牛運搬車で使用する為、一般の方はシャトルバスをご利用下さい。周辺施設、コンビニ、給油所、パチンコ店、民家への違法駐車は絶対におやめ下さい。違法駐車へはレッカー移動、タイヤロックの対応をさせて頂きます。
出典:【公式】闘牛 in Okinawa Blog
第13回夏の全島闘牛大会のイチバンの見どころは、中量級全島一チャンピオン「黒輝(くろダイヤ)」の防衛戦です!「黒輝」は、二戦目で王座戴冠。“時代を継ぐ者”が真の王者となるか。 “這い上がる者”が運命を変えるか。8月10日、沖縄・石川多目的ドーム。 灼熱のリングで、新たな伝説がまたひとつ、生まれます。
出典:【公式】闘牛 in Okinawa Blog
そしてその黒輝の対戦相手となるのは、中量級チャレンジャー「忍鬼」!
戦績は決して華々しくはない。だが、その背には“折れてなお立ち上がる覚悟”があります!王者黒輝に比べ、戦績、総合力は見劣りするが、下馬評では黒輝優勢の声が大きいのも当然のこと。
でも“波乱の夏”と言われるこの季節――
何が起こっても不思議ではありません。苦渋を飲み、痛みを知り、それでも挑むこの舞台。
「忍」の名を冠した雄は、静かに牙を研ぎ、そして、静かに、大金星の一太刀を狙っています。
出典:沖縄コンベンションビューロー
沖縄県で「闘牛が最も盛んなまち」として知られているのがうるま市です。「闘牛」と聞くと「スペイン」を思い浮かべる方が多いと思いますが、日本における「闘牛」はスペインのように人と牛が闘うのではなく、闘うという本能を残した牛同士を闘わせる競技なのです。円形の闘牛場のなかで繰り広げられる、重量1トン以上もある牛と牛のぶつかり合いは迫力満点!!まるで格闘技を観ているような気分が味わえます。沖縄では闘牛のことを「ウシオーラセー」と言い、大衆娯楽として親しまれています。
沖縄の闘牛にも相撲のような「技」があり、「技」の種類は基本的に5種類。
【押し】正面から渾身の力を込めて直線的に相手を押すこと。押しだけで勝負が決まることは希であり、体勢を崩した後続く腹取りでの決着が多い。
【ワリ、ツキ】相手の眉間めがけて角を打ち込むこと。体重が乗った強烈な技が決まった場合は、かなりと威力となり、間をおかずに相手を敗走させることができる。
【カケ】角を掛けて相手の首をまげること。もっともよくでる技であり、相手の首が90 度近くも回転し天井を向いたままになることもある。
【腹取り】相手の隙を狙い横腹を一気に襲う技。この技を得意とするのは、敏捷で体全体にバネがあり瞬発力豊かなタイプで花形牛となることが多い。
【持たせ込み】相手に体重をかける技。相手の押し込みや掛けを避けるため防御目的にやることが多い。
(出典:うるま市役所)
◆スケジュール、技、歴史などがよくわかる!うるま市役所のHPはコチラです。
以前に開催された若手花形GP闘牛大会を観てきましたので、その様子をお伝えしましょう!
うるま市にある石川多目的ドームは、うるま市石川ICよりわずか300mの場所にあります。夏の全島闘牛大会では駐車場が利用できませんが、石川庁舎より無料のシャトルバスが運行されますので、そちらをご利用ください。
中に入る前に牛たちの「待機小屋」をぜひご覧ください。最後の調整をしている場所なので、牛たちだけじゃなくスタッフの方達もピリピリしています。闘争心をどんどん高めているわけです。こちらも熱くなってきますね。
場内はドーム型ですからもちろん雨の心配はありません。5000人収容の闘牛場では、10番から13番の試合が組まれています。とても立派なドームでした。
出典:伊波大志さんFacebookより
闘牛の試合中、なんと実況中継をしてくれます。沖縄の闘牛中継と言えば「伊波大志」さん。低温ボイスでとても分かりやすく実況中継をしてくれます。伊波大志さんの動画でも中継の声が聴けますのでリンクを貼っておきますね!
勝負の基本は逃げたら負け。一瞬で終わるときもあれば、30分くらいの熱戦になるときもあります。闘牛士は牛たちの横で「ヤグイ」というかけ声をかけて、闘争心をあおります。牛の周りには複数人闘牛士がいて交代で声をかけます。10分も戦うと牛の疲れが見えてきます。発汗、脱糞、放尿、舌だしの状態が先に出てくる方が負ける確率が高いと聞きます。
◆FMうるまスタッフブログから、伊波大志さんの「闘牛列伝」の放送を聞くことが出来ます。
ドームの外では売店が出店していました。まず目についたのが「泡盛」。地元うるま市石川にある「神村酒造」さんの渡久地工場長自ら「闘牛」という銘柄の泡盛の販売していました。ワンカップもあるので、飲みながら応援もいいですね。闘牛大会が終わってから神村酒造さんの工場見学へもぜひ。
牛の名前の入ったオリジナルタオルやTシャツ、帽子・・・ファンにはたまらない商品ですね!
ぜひ夏の全島闘牛大会はもちろん、その他の闘牛も観に行ってみてくださいね!
住所:沖縄県うるま市石川2298-1