南西諸島随一の高さ約31m(地上から灯塔の頂部まで)を誇り、残波岬の象徴ともいえる白亜の大型灯台「残波岬灯台」。参観灯台で上まで登ることができ、灯台上からは東シナ海の見晴らしが良く、晴れていれば粟国島、渡名喜島、久米島などを望むこともできます。そして残波岬公園の一角に昔から営んでいる小さなパーラー「金城パーラー」が、今年で50周年を迎えました。
高さ30mの断崖絶壁が約2kmにわたって続く残波岬。岩にぶつかり白い飛沫を激しくあげる波の様子は沖縄の海では珍しく勇壮で男性的な風景です。その残波岬にそびえ建つ「残波岬灯台」は、参観灯台で上まで登ることができ、灯台上からは東シナ海の見晴らしが良く、晴れていれば粟国島、渡名喜島、久米島などを望むこともできます。
晴れた日には慶良間諸島も眺望でき、沖縄本島で夕日が最後に沈む場所として知られる絶景スポットです。
青い海と空に映える、真っ白な「残波岬灯台」。2018年に改修工事をしたので、とっても美しく蘇りました!
実は、この「残波岬灯台」は、200円の灯台入場料を払えば、のぼることができるのです!日本各地には、のぼれる灯台が16基ありますが、沖縄県では、この「残波岬灯台」と宮古島にある「平安名崎灯台」の二つしかない、貴重な灯台です。
さぁ「残波岬灯台」にのぼってみましょう!灯台1階部分にある窓口で200円を払います。でも・・・「残波岬灯台」にはエレベーターがありません。階段は99段・・・しかもかなりキツイ階段です。しかしのぼる価値は絶対にあり!
ハァハァいいながらものぼったご褒美には、こんなに素敵な景色を見る事ができます!高さ約30メートルの断崖が約2キロも続く断崖絶壁は、まさに自然の創ったアートです。海風を感じ大地を眺め、自然の雄大さを実感できます。
ちなみに「残波岬灯台」の光は、かなり遠くまで照らすことができます。併設の残波岬資料展示室には、灯台の「ルーツと歴史」や「光が遠くまで届くレンズの秘密」などが学べます。
写真ではそれほど高くないように見えますが、実際にのぼると足がすくむほど高いです。
360度のパノラマビュー。断崖絶壁側の反対側に見える白い建物は、ロイヤルホテル沖縄残波岬です。
残波岬公園には、商売繁盛の神様といわれる「泰期(たいき)像」があります。商売の神様とされた泰期という人物は、琉球で14世紀後半に活躍した実在の人物。読谷村商工会35周年、村制100周年を記念して2008年11月に15年の歳月を掛けて「泰期像」を完成させました。
1372年に浦添世の主であった察度(さっと)のもとへ、中国明より来貢の催促があり、察度はそれにすぐに応えて遣使をおくりました。これが琉球と明との公式な外交関係の始まりだったといわれ、この時に察度の使者として明国へ渡り進貢したのが、泰期だったそうです。
泰期(たいき)像の指は、中国福建省の方向を指さしています。
そして泰期(たいき)像の台座には、お賽銭?商売繁盛の神様にあやかりたい方が多くいらっしゃるようですね。
残波岬公園の一角に、昔から営んでいる小さなパーラー「金城商店」は、今年でナント50周年を迎えます!
「金城パーラー」は、残波岬灯台へと向かう途中にあります。バスのキッチンカーで営業されていて、塩害でサビが酷く、5年ごとに車体を交換しているそうです!
私も沖縄ぜんざいをいただきました。残波岬灯台を眺めながら食べるぜんざいは、また格別です。ちなみに沖縄で「ぜんざい」といえば、氷ぜんざいが主流です(笑)
そして残波岬の夕日もお見逃しなく!
★美しい海に囲まれた沖縄だからこそ、絵になる沖縄の灯台7選の記事はコチラです。
住所:沖縄県中頭郡読谷村字宇座