ジュンク堂書店那覇店で売られている「沖縄本」。その中から面白そうな本をチョイスしてみました。沖縄では沖縄県の出版社が発行する、いわゆる沖縄本と言われる「県産本」の数が他の県に比べて圧倒的に多く、沖縄県内の出版社は100社以上もあのです。なのでジュンク堂書店那覇店にもたくさんの魅力的な沖縄本があるんです。
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皆さんもご存知の通り、那覇市牧志にあった「第一牧志公設市場」は取り壊され、現在は建て替え工事中です。この「市場界隈」の本は、戦後の闇市を起源に持ち、70年以上の歴史を抱える市場に通いつめて、界隈の人々を取材したもの。
それぞれの来歴から浮かび上がるのは沖縄の昭和、そして平成。観光で触れる沖縄とはちょっとちがう、市場で働く人々の記録です。各種精肉、鮮魚、果物、乾物店に喫茶店。多彩な表情を持つ食堂やお土産店、早朝から営業する「せんべろ」店に古書店など、牧志市場と市場周辺で商いを営む30店の店主が登場します。わずかな休み時間に昼食を頬張る姿、裏路地で一服する姿、市場内の出前で配達してもらったアイスコーヒーで喉を潤す姿、帳場に置いたテレビを眺めて過ごす姿、文庫本を読みふける姿等々。市場の人々の日常を写した風景も収録されています。
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沖縄諸島に遺(のこ)るグスク(城)は、曲線多用の城壁やアーチ式城門など独特の形態を持っています。沖縄本島だけでなく沖縄の離島からも精選したグスク(城)46を、図版を交えてわかりやすく紹介されています。最新の発掘成果に文献による裏付けを加えた、シリーズ沖縄編。片手にガイドブックとして持ち、城巡りをすると楽しさ倍増です。
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沖縄は、他の都道府県とは異なる歴史的背景を持ち、独自の気候風土から暮らしや文化を育んだ沖縄。そのルーツである琉球文化を深く学べる一冊。現在の沖縄を理解するのに欠かせない太平洋戦争から戦後の混乱期の歴史についても、ていねいに解説されています。民謡や踊りを視聴できるQRコード付きなのも嬉しいですね。
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SNSで寝床を探す少女、大人に騙され売春の網にかかった少女、仲間との関係から窃盗を繰り返す少年……。夜の街をさまよう沖縄の少年・少女たちの姿から、日本社会全体が直面している「子どもの貧困」の実態が浮かび上がります。売買春、不登校、深夜徘徊、窃盗、大麻、妊娠など、沖縄の少年問題に正面から切り込んだ本で、結構ヘビィですが、沖縄の現実が垣間見える一冊かもしれません。
かつて沖縄は、「琉球王国」という独立した国家でした。450年間という長く輝かしい歴史を持つ琉球王朝は、 アジアとの交流を通じて、独自の豊かな文化を形成し発展させていきました。 外交に国運を託した琉球国王は、この小さな島国を 「船をもって世界の架け橋と成す」と宣言しました。 誇りと希望に満ちた国家が、「日本の南端」にではなく、「東アジアの中心」に存在したのです。琉球王国で活躍した28人の人物を、オリジナル肖像画付きでわかりやすく紹介しています。世界遺産をはじめ全写真カラー掲載。歴史が苦手な方も、これなら楽しく学べるかもしれません。
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いかがでしたか?今回紹介した本はほんの一部。もっともっと面白い沖縄本は山のようにあります。沖縄旅行の際にはジュンク堂書店那覇店に立ち寄り、お気に入りの一冊を探してみてくださいね!
◆ジュンク堂書店那覇店様の取材協力に感謝致します。
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