沖縄の美ら海水族館は知っていても、「海洋博公園ってどこ?」って言う方も多いでしょう。実は、沖縄の観光スポットとして定番の「美ら海水族館」は海洋博公園の中にあるのです。那覇空港から車で約1時間半、海洋博公園は沖縄本島北部の国頭郡本部町にあります。美ら海水族館だけでなく、ビーチ、植物園、沖縄文化の野外展示場もある複合施設です。
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出典:海洋博公園
まずは「海洋博」からご紹介しましょう。
1975年、まだバブル前の日本の沖縄で1970年の大阪万博に次いで大規模な博覧会が開かれました。大阪万博は「一般博」として開かれた博覧会でしたが、テーマを海洋という特定のジャンルに絞った「特別博」である海洋博は日本のみならず、世界で最初の博覧会だったのです。
「海洋博公園」は、翌年にその跡地に設置された国営公園です。
この博覧会は「太陽と花と海」がテーマで、この博覧会のシンボル的存在で半浮遊式海上建造物の「アクアポリス」を目玉として、「水族館」と「いるかの国」で構成された水族館が出品されていました。
今ある「美ら海水族館」はその当時から改装を重ねてはいるものの、当時の水族館の後継となる水族館だと言えます。
南北に約4kmに渡る広大な敷地の中に「美ら海水族館」をはじめとしてビーチ、植物園、沖縄文化の野外展示場がある「海洋博公園」。じっくり見るにはとても1日では足らないほど内容が充実しています。
美ら海水族館はが行かれた方も多いかと思います。入場料も正規では大人2,180円とかかかって大変ですよね。午後4時からだと美ら海水族館の入場料はだとぐっとディスカウントして1,510円で入れるんです。
今回は美ら海水族館のHPにあった「昼からモデルコース」通りに4時間ほどかけて回ってきました!こちらだとモデルコース通りに進めばいいので楽チンでおすすめですよ!
ただ、この海洋博公園は東西約4kmというとてつもない広さなので、「電気遊覧車」に乗ってみて回りました!(1日遊覧券500円・1回券300円)
午後1時スタート!4時から美ら海水族館に入るには、他の展示を見るのに3時間かかると逆算してこの時間にスタートしました。
まず入ったのは海洋文化館です。こちらはプラネタリウムも併設していて、入場料は大人190円となります。
展示は太平洋の大海原を渡った先人たちの知恵と勇気を大型カヌーなどの実物と750点にも及ぶパネルで詳しく説明されています。
太平洋を描いた床地図、そして壁面をも利用した映像も迫力満点!ついつい先人たちの果たしたかった夢とロマンの世界に引き込まれてしまいます。
また、プラネタリウム館では最大恒星数1億4千万個の沖縄の星空を迫力いっぱいに映し出してくれます。
上映時間は30分間で、朝9時から夕方18時半まで7回の上映がありますが、それぞれ違うプログラムが上映されますので、予めHPで好みのプログラムをチェックしていくといいでしょう。
今回は13:30分からの回にしましたが、ゆったりとしたリクライニングシートで満点の星空を眺められるので、しばし心も身体もリラックスできますよ!
沖縄郷土村には、なんと琉球王国時代の沖縄の民家も再現されており、こちらは無料エリアとなります。
御嶽(ウタキ)、拝井泉(ウガミガー)、ニライ・カナイの拝所という伝統的な村の共同スペース、さらにその中に民家や高倉が並んでいる様を見ることができ大変貴重な展示です。
目隠しの塀を抜けて中に入ると、地元・本部町のおばあが出迎えてくれてお茶や黒糖のお菓子をサービスしてくれ、つかの間のほっこりタイムを過ごすことができます。
歩きまわって疲れた身体に黒糖が効きますよ!
南北に4kmととてつもなく大きな敷地の中には敷地の端に「熱帯ドリームセンター」という施設があり、その中には南国の花々が咲き乱れています。
まるで「バベルの塔」のような印象的な建物が目印で、常時2,000株以上の蘭を展示している温室が3つもあります。
「バベルの塔」ならぬ遠見台に上がってみました。高さは36mあって、意外に高く、すごい風!!
風がピューピューと吹き込む窓からは、ちゅら海(美しい海)がきれいに見えました。
この「熱帯ドリームセンター」(料金:大人760円)ですが、沖縄でも1.2を争う定番の観光スポットである「美ら海水族館」の混雑に比べると、空いているので穴場スポットと言えます。海を見てほっこりしたい時にもいいですね!
美ら海水族館から距離的にも遠いせいもありますが、観光客よりは地元の花好きの方が来ている印象です。
熱帯の植物で、ブーゲンビリアやハイビスカスは定番ですが、オオオニバスや食中植物などはなかなか見れないし、樹齢5,000年にもなるものもあるアフリカバオバブもあります。7年ぶり3度目の開花など、いつ花が咲くかわからないのも神秘的!運が良ければ星型に割れていく開花シーンを見ることができるかも知れませんよ。
神秘的植物好きにはぜひ行ってみてもらいたいところです。
美ら海水族館は沖縄の定番観光スポットで、そこそこ高い入場料を取るのですから、内容もマンタやジンベエザメなど普通では見れない、ど迫力の展示物が多く、見ごたえがあり、平均見学時間は1時間半~2時間となっています。
美ら海水族館の入り口でエスカレーターを下りて館内に入ってしまわずにそのまま下ると、なんと無料エリアに出ます。実は美ら海水族館周辺でも無料で見られるエリアがあるのです。
中でもオキちゃんという名前のイルカの親子がいるコーナー「オキちゃん劇場」は人気で、時間が来るとイルカショーも行なわれ、もちろんそれも無料!(ショー開始時間:10:30 / 11:30 / 13:00 / 15:00 /17:00 冬季は時間変更あり)
愛くるしい親子のイルカショーが無料だなんて、なかなか太っ腹です!
その他、イルカラグーン、マナティー館やウミガメ館を観るのも無料なのです!海洋博公園の中でも有料のエリアと無料エリアがあって、わかりやすく言えば、園内で標識に色がついているところは料金がかかり、白い標識なら無料ということですね。
ウミガメ館は上からも水中からも見られて面白いですよ。
マナティー館でマナティーとウミガメを見ました。こちらは無料エリアです。
ちょうど行った時にはマナティーやウミガメは餌やりの時間でした。いきなり餌やりが見れるなんてラッキー!
マナティーは一体何を食べているんだろう?とよく目を凝らすとなにやらうすい緑色の植物が浮いていました!なんとレタスを食べていたのです。他にはキャベツや人参、ホテイアオイなども食べるそうです。意外にベジタリアンなんですね。
マナティーにはなんと奥歯しか無く、前歯がないため、上顎と下顎にある「咀嚼板」というもので餌をすりつぶすようにして食べるそうです。
ここでは日本では珍しいヒメウミガメやクロウミガメが飼育されています。
餌は何を食べているのか上からだとまったく見えません。調べてみるとなんと海草、海綿動物、クラゲ、魚類、甲殻類などを食べるそうです。中でもクラゲは大好物なのだとか!こちらは、意外に肉食なんですね。
また、地階の観覧室に行くとウミガメが悠々と泳ぐ様子を横から見ることができますので、ぜひおすすめです!
水族館の館内に入る場合、16時からはお得に入れますので、「やっぱりジンベエザメをリーズナブルに見たい」という場合にはこちらもおすすめですね。
「16時からチケット」で美ら海水族館に入るためには、まず3時間前くらいに他のエリアを電気遊覧車で見て回って4時の美ら海水族館入館に備えたいですね。
そして、メインの美ら海水族館へ。
こちらではこの水族館の主役、ド定番とも言えるジンベイザメやマンタが、悠々と泳いでいました。
どちらも「ジンベイ・マンタコーナー」という同じコーナーにいて、その生態を書いた詳しいパネルなどとともに展示されています。
より詳しく知りたいのであれば、「黒潮探検入り口」と書かれたドアからエレベーターで上に上がると、水上観覧もできるようになっています。なんだか知的好奇心を刺激されますね!
美ら海水族館のアクセス方法と5つのお得な楽しみ方!の記事はコチラです。