那覇から久米島まで最速92分で結ぶ「久米島オーシャンジェット」。水中翼で揺れを抑えた高速船「つむぎ」は、沖縄の美しい海を滑るように移動できる注目のアクセス手段です。今回は実際に乗船し、那覇ふ頭でのチェックイン手順から出航時の様子、快適な船内環境や実際の乗り心地までを体験談とともに詳しくご紹介します。飛行機とはひと味違う、海を身近に感じられる新しい船旅の魅力とポイントをお届けします。
2026年7月1日より新たに就航した久米島オーシャンジェット「つむぎ」。
路線は「那覇港 ⇔ 久米島(兼城港)」と「那覇港 ⇔ 本部(渡久地港)」の2航路。時速約80kmのノンストップ超高速巡航により、短時間移動が実現します。乗船場は泊港ではなく那覇ふ頭なのでお間違えなく!
こちらは那覇ふ頭船客待合所の中にあるチケット販売所。こちらで乗船チケットを購入します。
大人(中学生以上)の普通運賃は片道7,800円(小人:5,800円)です。飛行機(JTA・RAC便)よりも手頃で、フェリーよりも圧倒的に早いという絶妙な価格・時間設定となっています。飛行機の方が、早めに予約すれば、連休などを除き5,000円台が出たりするので、お得な場合がありますが、オーシャンジェットも早割があることと、直前でも料金が固定されているので、便利に使うことができます。
また、旅のスタイルに合わせて選べる多彩な運賃プランが用意されているのも特徴です。
●普通席(大人):片道7,800円
●普通席(小人):片道5,800円
●VIP席(ラグジュアリーシート):片道15,000円
●早割(61日~92日前予約):片道5,000円
●ファミリー運賃(大人1名+小人2名):片道15,000円
よりラグジュアリーな移動を楽しみたい方には、船内18席限定の「VIP席」も用意されています。また、旅行の予定が早く決まっている場合は「早割」を利用することで格安で乗船可能です。
乗船チケットは、公式サイトからのWeb予約が便利です。乗船日の3か月前から予約・購入が可能となっており、事前にクレジットカード決済等を済ませておくと当日もスムーズです。もちろん先ほどのチケット売り場で当日券を購入することも可能。
1.公式サイトへアクセス:予約ページから出発地(那覇・久米島・本部)と日程を選択。
2.座席・プランの選択:普通席・VIP席の区分や、適用出来る割引プランを選択。
3.乗客情報の入力・決済:必要事項を入力し、決済を完了させると「乗船用QRコード」が発行されます。
※ジェットフォイルは定員(約227名)が限られているため、夏休みやゴールデンウィークなどの繁忙期は早めの予約をおすすめします。
当日は、スムーズな出航のため厳格な時間制限が設けられています。乗り遅れを防ぐためにも、以下のスケジュールを守って移動しましょう。
港への到着:出航時刻の30分前まで
チェックイン締め切り:出航時刻の15分前まで
15分前までにQRコード等でのチェックイン(搭乗手続き)が完了していない場合、乗船できなくなる可能性があります。那覇ふ頭船客待合所に到着したら、時間に余裕を持って手続きを済ませておきましょう。
久米島オーシャンジェットで運航されている「つむぎ」は、アメリカの航空機メーカーが開発した全没翼型水中翼船(ジェットフォイル)です。ガスタービンエンジンで駆動するウォータージェットポンプが海水を高圧噴射して前進し、水中翼で発生させた揚力によって船体を海面上へ完全に浮上させて走ることから、「海のジェット機」と呼ばれています。この「フォイルボーン航行」により水の抵抗が大幅に軽減され、最高速度・時速約83km(45ノット)での高速巡航を可能にしています。

出典:久米島オーシャンジェット株式会社HP
船体を海面から浮かせて航走する最大の特徴は、波の影響を受けない圧倒的な揺れにくさです。波の衝撃や揺れを従来のフェリーの半分以下に抑え、船酔いの不安を大きく軽減してくれます。さらに、航空機と同等の自動姿勢制御装置を搭載しており、航行中の姿勢を常に最適化することで、波高約3.5mの荒天時でも安定した乗り心地を維持します。あわせて、非常時には自動車並みの短距離で減速・停船できる優れた制動性能を備えており、揺れの少なさと優れた静粛性が相まって、非常に快適でスムーズな船内環境を実現しています。
船体の基本スペックは、全長約24m〜30m、総トン数164tで、アリソン式ガスタービン2基とウォータージェット推進機2台を主機関として搭載しています。乗客定員は227名となっており、そのうち18席は上質なVIPシートとして設定されています。「スピード」「揺れにくさ」「航空技術による安全性」という3つの大きな強みを備え、ビジネスから観光まで安心・快適な移動を提供しています。
久米島オーシャンジェット「つむぎ」は、ボーイング929型のジェットフォイル(水中翼船)です。船体を水中翼で海面上に浮かせて時速約80kmで航行するため、波の影響を驚くほど受けず、まるで空を飛んでいるかのような滑らかな乗り心地が魅力です。ここでは、気になる船内空間やシートの使い心地について解説します。
入口は2階にあり、2階と1階に客席があります。全席指定です。エコノミー席は、1階の後方および2階に広く配置されています。航空機のようなリクライニングシートを採用。各座席の前にはテーブルやドリンクホルダーが備わっています。
シートは2人掛けと4人掛けを中心とした配列になっており、カーテンが閉まっているので画像ではわかりにくいですが、窓が大きい設計のため沖縄の青い海を間近に感じながら移動できます。足元にも適度なスペースがあり、長時間の着席でも圧迫感を感じにくくなっています。
また、1階・2階ともにスーツケースや大きなバックパックを置ける「大型荷物置き場」が各所に確保されているため、手荷物が多くなりがちな島旅でも安心です。
1階の最前部には、わずか18席限定の「VIP席(片道15,000円)」が設けられています。通常席よりもさらに広々とした上質なラグジュアリーシートを採用。静粛性も高く、人目を気にせずゆったりとプライベート感あふれる船旅を楽しめます。VIP席の利用者は、那覇港(那覇ふ頭船客待合所)にある専用VIPルームを利用可能。出航前にもドリンクなどを楽しみながら上質な待ち時間を過ごせます。旅の満足度を高めたい方や、移動時間を贅沢なリフレッシュタイムにしたい方には非常におすすめの選択肢です。
船内中央部には2階へ続く階段があり、1階・2階のそれぞれに清潔なトイレが完備されています。
高速航行中は安全のため原則としてシートベルトの着用が求められますが、エンジン音が抑えられた静かな船内と揺れの少なさのおかげで、読書や睡眠、スマートフォンの操作もストレスなく行えます。「船酔いが心配」という方でも安心して過ごせる環境が整っているのが「つむぎ」の最大の魅力です。
久米島に行ったら、必ず立ち寄りたい「ハテの浜」。海の美しさはもちろんなので、シュノーケルで楽しむのがオススメですが、白い砂浜の上で、のんびりするのもいいですね。
久米島「ハテの浜」は島が3つある!?どこを選ぶ?の記事はコチラです。
久米島の味噌やもやし、ねぎ、そして、久米島のサンボ製麺を使用するなど、久米島の食材にこだわった「やん小~(やんぐゎー)。久米島には、たくさんの久米島グルメが楽しめます。
久米島・沖縄そばは「やん小~(やんぐゎ~)」!久米島産にこだわった食材!の記事はコチラです。
ほんの一例を紹介しましたが、船内では、数多くのグルメや観光ポイントが紹介されて、わくわく感が止まりません。
さぁいよいよ御物城(おものぐすく)とセルラースタジアムを後ろに出航です。
那覇港のすぐ横は、那覇軍港です。日本の国旗が見えますね!
出航後すぐに那覇空港が見えました。今回私が座った座席は左側S-1です!
那覇空港を超えてすぐに見えてくるのが、ナガンヌ島。ナガンヌ島も美しい島ですが、向かうは久米島!久米島に着いたらハテの浜に行きましょうね!
外海に出てスピードを上げていきますが、船内にいるのでその写真は撮れず。船内のモニターに映っていた写真を撮りました!スピードが上がっても乗り心地は快適です!
実際に乗ってみると揺れはあまり感じません。売店で酔い止めも販売していたし、波照間航路の酷い揺れを経験していたので、覚悟して乗りましたが、他の乗客の皆さんも快適な船旅を楽しみ、熟睡している方も多く見受けられました!私も少し寝ちゃいました(笑)
高速船と呼ばれているので、海上をかっ飛ばしていくイメージでしたが、ゆったりとしつつ速さも感じず、でもしっかり時速80km、43ノットで帝国通り80分で久米島に到着しました!
久米島が近づいてきたので、右側の一番後方AA-9席に移って撮影をしました。14時兼城港発の久米島フェリーとすれ違います。
久米島の兼城港はすぐそこです。
兼城港に到着です。定刻14時42分より少し早く着きました。快適すぎて80分の船旅はあっという間でした。さぁ久米島を楽しみますよ!
今回は、那覇と久米島を最速92分で結ぶ高速船「久米島オーシャンジェット」の魅力や利用ポイントをご紹介しました。
最新の航空技術を生かした高速船「つむぎ」は、これまでの船旅のイメージを覆すほどのスピードと、波の影響を感じさせない圧倒的な揺れにくさを兼ね備えています。空路よりも手頃な価格帯でありながら、移動そのものがアクティビティのようにワクワクする体験となるはずです。
沖縄本島から久米島への旅行をお考えの方は、ぜひ新しい移動の選択肢として久米島オーシャンジェットを活用し、快適で特別な島旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。