日本で一番桜を迎えるのが早い本部町の八重岳。その八重岳の山頂近く、標高453mの場所に「八重岳ベーカリー」はあります。山の中のこんな場所にこだわりのパン屋さんがあるとは誰も思いません。1977年創業で46年の歴史を持ち、名物黒パンを中心に保存料、合成添加物を一切使用しない、体にやさしい「八重岳ベーカリー」。わざわざ足を運ぶ価値のあるお店です。
本部港のある海の方から行くと、そば街道を山の方に上がっていきます。
きしもと食堂、山川酒造など越えて、伊豆味へ。さらにここから山の方に入っていくのですが、目指す店は「パン屋」さん。こんなところに本当にあるのかと不安になってきます。車がすれ違うのも大変なくらいの山道を上っていくと、看板を発見!(八重岳の山頂付近から行く道もあります。)
さらに、上がっていくと、ありました! 八重岳ベーカリー!!
八重岳ベーカリーに入ってみましょう!美味しそうなパンがズラリ! 八重岳ベーカリーのパンは、全粒粉を使用し作られていて、全粒粉を混ぜ込んだパンは、香ばしい風味と独特の食感があり、強力粉100%の白いふわふわパンに比べて食物繊維や亜鉛、マグネシウム、ビタミン群が豊富に含まれています。
そして八重岳ベーカリーのパンは、保存料、合成添加物、乳製品、卵、白砂糖を使わない心と体に優しいパン。
こちらが八重岳ベーカリの看板商品「黒パン」。動物性のものを一切使用せず、全粒粉80%、オリーブ油、黒糖、シークヮーサー果汁などを使用して作られます。全粒粉を80%も配合しているのにパサパサした感じはなく、ふわふわ!!
そしてコチラも八重岳ベーカリー人気商品のクッキー。ゴマやしょうが、黒糖ピーナッツ入りなど全部で12種。もちろんこのクッキーも、防腐剤不使用、着色料不使用、科学調味料不使用です。
私はこの日、あんぱんを購入しました。八重岳ベーカリーのパンは、このパンは温めて直しがおすすめ。蒸すともっちり、焼くとカリッフワッ!になるということで、あんぱんをトースターで焼いてみました。
すると外側のパンはカリっとサクッと香ばしく、中はふわふわで常温で食べるよりも素材そのものの味が感じられます。購入してすぐ食べるのもいいですが、ぜひお家まで我慢して、温めなおしてこの美味しさを感じてほしいです。
八重岳ベーカリーのオーナーは、46年ほど前に知人らと購入した約3万3千平方メートルの土地を整備し、八重岳ベーカリーをオープン。そして昨年、店舗周辺に散歩コースを整地し、山頂に「空中展望の丘」を開きました。八重岳ベーカリーでパンなどを購入すると無料で入場ができます。
散策コースは往復で約1km。歩いても行けますが坂道が多いので車で行くこともできます。
さんぽ道に入ってすぐ、車が2台程停められるスペースがあります。ここからの眺めも最高です!
そしてもう少し進むと、またもや絶景スポットが!!伊江島のタッチューも見えますね!
どんどん進みます!
そういえばこのさんぽ道を通っていると、沖縄の格言や聖書の句などが書かれた看板が目につきます。
これはオーナーがキリスト教徒で「景色を楽しみながら癒やしや充足を感じてほしい」との思いから、さんぽ道に20カ所ほど設置されたそうです。
この十字架のある場所が最終地点です。車も停められます。
そしてココからの眺めも最高です!
八重岳ベーカリーのオーナーは、46年ほど前(1977年)に知人らと購入した約3万3千平方メートルの土地を整備し八重岳ベーカリーをオープン。当時、医者であったオーナーが、「体に良いものを食べる」という予防医学の見地から、主に病院内の食用パン作りとしてスタートしました。
オープン当時は、全粒粉を使ったパンの認知度は低かったけれど、雑穀や全粒粉を使った“黒パン”を作り、販売することを決めたそうです。そこから46年!素晴らしいですね!酵母は、自家製シークヮーサ―野生種酵母、パンづくり生地には、沖縄産の黒糖を使用するなど、地元のものを極力使用することを心がけています。派手な美味しさよりも、地味な美味しさで毎日食べても飽きない、ご飯のようなパンづくりを目指しているそうです。
お店で聞いたおいしい食べ方。「焼く」とパリパリ感が出てきます。そして、「蒸す」ともっちりとして、素材の良さが出て独特の食感になるとのことです。ひと手間加えると、その良さがもっと出てくるとのことでした。
八重岳ベーカリーのパンやクッキーは、八重岳ベーカリーの通販サイトで購入できるほか、沖縄本島各所のスーパー等で購入することができますが、八重岳ベーカリーのパンとこの素晴らしい絶景に癒されに来てみませんか?
住所:沖縄県国頭郡本部町伊豆味1254 電話:0980-47-5642 営業時間:10:00~17:00 土曜日定休