山羊(やぎ)料理!本土では沖縄料理店でも食べられる場所があまりありません。沖縄に来たら是非チャレンジしたいですね。那覇市内の山羊料理店を四軒ほど食べ歩いてみました。なかなかいけますよ!
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沖縄ではヒージャーやピージャーと呼ばれる山羊。新築祝いや諸行事の慰労会に必須の料理なのです。めでたい席には欠かせない存在でした。戦後すぐくらいまでは、どの農家も2、3頭は山羊を飼っていて、朝、野原につないでおくと、周辺の野草を食べ、翌日は違う場所でつなぎ、野草を食べるというつなぎ飼いが主流でした。野草のみを与えて育てられるので、貧しい農家でも飼うことが出来ました。
山羊汁は苦手だけど、山羊刺しならいけるという人は多い。醤油と酢、そしてショウガのタレにつけていただきます。好みによってフーチバ(よもぎ)を巻いていただくといいですよ。
値段は1200円から1600円といったところ。写真は栄町の「二十番」のもので1200円。
山羊汁は、好き嫌いの意見が分かれるところです。少し臭みが出て生姜やフーチバー(よもぎ)で臭みを消します。どんぶりにたっぷり入れてくれるので、好きな人にはありがたいが、お椀くらいの大きさで試食してみたいのが本音の感想です。
山羊汁にご飯を入れた山羊雑炊ですね。栄町の山羊料理店美咲でいただきました。800円です。量がたっぷりだったので、食べきれなかったところタッパーに入れて持ち帰りさせてくれました。
山羊ソーメンは山原食いなぁのメニュー(600円)です。山羊そばはほとんどの山羊料理店のメニューに入っていますが、ソーメンは珍しい。
国際通りから1本入った竜宮通りにある「山羊料理さかえ」。カウンターと小上がりがある小さな店舗ですが、人気があって予約を入れておいた方が確実。ただし、女将さんひとりで営業しているので、料理中だと、電話に出られないこともあるため、その場合は時間をおいて連絡してみましょう。
なかなか楽しい女将さんで、注文を忘れないように「山羊焼きとへちまね!」なんて声を出しながら調理をしている。でも、オーダーが立て込んだりすると時間がかかることもしばしば。時間がかかっても決して「イラッ」とはせず、愛嬌と思って「クスッ」としてしまうと楽しい。他の人と同じ注文にすると、早くできるので相乗りがおすすめです。
沖縄文化にある「しーぶん」つまりおまけのことですが、きゅうりか瓜のようなモーイを試食させてくれたり、琉球銘菓タンナクルーをいただけたり。
皮、赤身、もも肉。フーチバーを使わず、ニンニクを使っています。1500円
「山羊は焼いても美味しいよ」とこの日は山羊焼きがおすすめ。塩、こしょうだけで味付けした山羊焼きは、硬くならないうちに早く食べた方がうまい。
この店にしかない焼きへちまも美味しそうでした。泡盛は1合で出てきます。
住所:沖縄県那覇市牧志3丁目12−20
電話:098-866-6401
営業時間:17:00~ 終了時間は決まっていませんが、ヤギが無くなると終了です。日曜日定休
ゆいレール安里駅降りてすぐ三軒並ぶ山羊料理店のウチの一つ。この三軒はすべてスナック風の店内です。カウンターと奥に座敷があります。女性二人で営業していて、話しかけてくれたりして和めるお店でした。
フーチバーを下に敷き詰めた山羊刺し(1500円)。
山羊餃子に血イリチーも気になるメニューですが、次回のお楽しみにしたいと思います。
住所:沖縄県那覇市安里388
電話:098-884-6266
営業時間:18:00~ 月曜日定休
ゆいレール安里駅降りてすぐ。三軒並ぶ山羊料理店のひとつ。女将さんひとりで切り盛りしているのと厨房が奥なので、会話にならないのが寂しいところ。
山羊刺し(1200円)。料金の割にボリュームがあります。
住所:沖縄県那覇市安里388−6
電話:098-885-6560
営業時間:17:00~ 不定休
波の上ビーチに近い場所にある「山原食いなぁ」。なかなかユニークな名前ですね。ヤンバルクイナにかけたこの店名。山羊ユッケ、山羊タコライス、山羊カレー、山羊串など、山羊を使った創作料理も数多くあって、山羊初心者でも食べやすいお店だと思います。パシフィックホテル沖縄、那覇ビーチサイドホテル、HOTEL SANSUI NAHAなどから近いです。
山羊刺し(1600円)
住所:沖縄県那覇市西3丁目13−1
電話:098-943-0509
営業時間:12時〜15時(ラストオーダー14時30分) 17時〜24時(ラストオーダー23時) ※日曜は昼営業のみ/12時〜16時まで (ラストオーダー15時)月曜定休
どうでしょうか?山羊料理こそ沖縄独特の料理です。実は私もこの記事を書く前までは、山羊には少し抵抗がありました。でも、このように続けて食べてみると、なかなか楽しめます。次回以降は滅多に店に入らない山羊の玉ちゃん(雄のシンボル)を食べられることを楽しみにしたいと思います。