いまでも手つかずの古き良き沖縄が残る伊是名島(いぜなじま)。白い砂浜とエメラルドグリーンの海が魅力の沖縄本島北部に位置する小さな離島です。そして、約四百年続く長期王統、琉球王国の第二尚氏王統の初代国王である「尚円王」は、伊是名島で産まれました。伊是名島には、様々な尚円王ゆかりの場所があります。そんな、自然と歴史にふれあえる伊是名島をご紹介します。
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伊是名島は沖縄県北部、本島から約27㎞離れた東シナ海にあります。本島からは今帰仁村・運天港から高速フェリー「ニューいぜな尚円」で向かいます。55分の短い船旅では、天気が良ければ遠くに伊江島を望むことが出来ます。島内はアップダウンが多いのでレンタカー、レンタルバイク等がおすすめです。また宿泊は島内に民宿がありますので、直接電話で予約しましょう。(いぜな島観光協会のホームページを参考にしてください。最後にリンクしています。)
伊是名島を象徴するこの「海ギタラ、陸ギタラ」は伊是名島の絶景スポット。岩の向こうに見えるのは無人島の屋那覇島です。伊是名島と屋那覇島の間に広がる静かなラグーン(礁湖)が東京ドーム13個分の広大な「もずく」養殖場となっています。また、ギタラとは切り立つ岩という意味で、海人の言葉とも伝えられています。
伊是名島にはタイムスリップをしたような古い集落があり、赤瓦の古民家と昔ながらのサンゴを積んで作られた石垣など、約400年前に集落がつくられた当時のまま残っています。また、沖縄の人々の間では歴史と伝説が多く残る島として知られていて、歴史にまつわる史跡が多く点在しています。
フェリー運航は1日2便。日帰りの場合1時間半しか時間がないので、ここは是非1泊していきたいところです。天気に恵まれれば、満天の星空を見ることができます。ほとんど街灯もなく空気もきれいなので、天の川はもちろん、星座がわからないほどの星空が待っています。
島の周囲は鮮やかなエメラルドグリーンの海が広がります。濃い藍色の外洋との境目の白く波立っているところがリーフ(サンゴ礁)で、ここで外洋からのうねりや波は弱められ、リーフの内側は穏やかな海になります。リーフは天然の防波堤ともいえるのです。 リーフの内側の静かな海をラグーン(礁湖)、方言ではイノーといい、波静かなラグーンは文字通り、サンゴ礁が作った海の湖です。小さい黒い影に気づきました?ハングライダーで空撮しました。
ダイビングスポットも多数あり、観光地化されていないので貸し切り状態で楽しめるのが魅力。サンゴも生物も元気いっぱい!島にはダイビングショップもあります。
★伊是名島のダイビングショップ「ライトスタッフ」のサイトはコチラをご覧ください。
★伊是名島へのアクセスや宿泊、詳細情報は、いぜな島観光協会の公式サイトをご参照ください。
★写真提供:伊是名漁業協同組合正規販売代理店「ちゅらゆーな」の公式サイトは、コチラをご覧ください。
★「伊是名島観光は尚円王生誕の地だから史跡巡りがオススメ」の記事は、コチラをご覧ください。
★自然と歴史を堪能しながら走る「伊是名尚円王マラソン」の記事は、コチラをご覧ください。
文:中村由樹 写真:ちゅらゆーな/伊是名島観光協会/