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伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」

伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」

伊平屋島は、沖縄県の北部に位置する伊平屋伊是名諸島の一つを形成する離島です。面積は約20平方kmで地形的には平地エリアと山岳エリアに分かれており、標高200m前後の低山が多数あるのが特徴といえます。島の幹線道路沿いには「伊平屋七景」という、7つの素晴らしい名所があるのでご紹介します。

 

伊平屋島の紹介

 

沖縄の島々の中で、最北端にある伊平屋島は、細長い形をしています。200mを越える緑の山々と、平野部には広々とした田畑。サンゴ礁が連なる海岸線と、延々と続く美しい砂浜。そして、透明度抜群のエメラルドグリーンの海。伊平屋は山の幸・海の幸にとても恵まれた島なのです。

伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」はここです。

位置的には赤丸で囲った場所が伊平屋島です。伊平屋には幹線道路沿いに美しい風景が点在しています。それが伊平屋七景。ワイルドな岩山、思わず息をのむ青い海と白い砂浜、緑濃い山々など、絶景がたくさん。

 

①念頭平松 ②クマヤ洞窟

伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」伊平屋の平松

①念頭平松

日傘を張ったように枝が広がる『念頭平松』。国指定天然記念物です。今から約280年前、尚敬王正徳23年、国吉伊平屋比嘉地頭の時代に植えられた、今のこの松よりも美しい松がありました。兄松と呼ばれ愛された巨木でしたが、あるとき隣の伊是名島の山太築登之という者に盗伐されてしまいます。彼は聖なる松を伐った崇りで病気になり、亡くなったと伝えられています。

その後、山太築登之の弟や親類が「兄念頭松を伐ったおわびに」と植えたのが、現在の『念頭平松』。この松は兄松に劣らぬ美しい枝振りで、昔を凌ぐばかりの巨木に成長しました。平成6年には周辺一帯が「念頭平松公園」として整備され、村民のオアシスとなっています。

 

②クマヤ洞窟(天の岩戸)

クマヤ洞窟は伊平屋島田名(いへやじま・だな)集落の北側の岩山にあり、今から2億8,000万年前のチャートが波や風によって浸食されてできたもの。洞内は高さ約10m、奥行き約40mの広さ約600平方メートルあります。「クマヤ」とは「篭もる」という意味で、全国に数多く残る、天照大神(あまてらすおおみかみ)が神々の争いを見かねて洞窟に隠れたという「天の岩戸伝説」の最南端バージョンともいわれており、沖縄県の天然記念物に指定されています。伊平屋島にたゆたう太古の時間と大自然の中では、「ここから全てが始まった」といわれれば、素直にうなずける気がするから不思議。歴史・民俗ファンならずとも必見のマジカル観光ポイントです。

③伊平屋灯台 ④いへやの塔 ⑤屋蔵墓

伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」伊平屋灯台

③伊平屋島灯台

島の最北端・久葉山の絶頂に、青空を背負ってそびえ立つ、伊平屋で最も見晴らしの良い場所です。周辺海域は、昔から沖縄で「渡りがたい恋路」に例えられる名高い荒海・伊平屋渡(いひゃど)。その波を越えて行きかう船の、安全な航海を見守る白い女神のような存在です。

伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」いへやの塔

④いへやの塔

『いへやの塔』には、日露戦争から第二次世界大戦までの、村の英霊が192柱祀られています。ここは前泊港の船の出入りや沖縄本島の北部、国頭の山々、遠くは沖永良部島、鹿児島県の与論島まで一望できる絶景のロケーション。伊平屋村役場の右後方、虎頭岩(とらすいわ)を見上げる場所にあります。

 

伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」第一尚氏始祖の墓

⑤屋蔵墓(やぐらばか)

沖縄の王統で第一尚氏・尚巴志の先祖に当たる屋蔵大主(やぐらうふぬし)が祀られている由緒ある墓。我喜屋集落の南方、約1キロにある屋蔵海岸の洞窟を利用してつくられた石積みの墓陵で、簡素ながら古代の雰囲気をよく残しています。

屋蔵大主は今から約600年前、現在の我喜屋集落の上里に住んでいたと伝えられ、その王統の流れを汲む後胤(子孫)が、約30年余前までは沖縄本島南部の島尻郡知念村・玉城村・佐敷町に在住しており、代々この墓の管理をしていた栽喜屋集落の西銘屋(にしめや=屋号)という家に、祭りに必要な線香その他が届けられていました。つい最近まで、琉球王朝の名残りが習慣に残っていたとは、驚くべきこと。思いがけなく小さく淡々とした外観が、逆に時間の重みを感じさせ趣深いですね。

 

⑥無蔵水 ⑦久葉山

伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」

⑥無蔵水(んぞみず)

むかし、田名村にいた若い夫婦の話。ある夏、夫は小舟(くり舟)で田名岬の沖へ約りに出て、にわかに起こった風波に流されてしまいます。2~3年の間行方がわからず、村の人々はもう死んだものと諦めました。村一番の美人だった妻は縁談がひきもきらず、両親も再婚を勧めますが、妻は「夫はきっと生きている。帰るまで待ちます」と、毎日、夫が消えた沖合の見える、小山ほどの大岩の上で帰りを待ったのです。

この岩にある周囲6メートル、深さ50センチの不思議と決して涸れない水たまリが『無蔵水』。愛を涸さず待ったかいあって数年後、夫は元気で妻の待つ島に戻りました。その後2人は仲睦まじく家を興し、立身出世しましたとさ。めでたしめでたし。当時の村の人々は妻の貞操をたたえ、女性たちへの教訓歌を作り残しているそうです。

伊平屋島への旅の魅力を知る「伊平屋七景」

⑦久葉山(くばやま)

県内でも現在では珍しい、見事なクバ美林に包まれた山で、県指定天然記念物。付近の景観は「白い砂浜・青い空・透き通る海に、目にしみる緑のクバ林」という自然のぜいたくなコントラストが楽しめる絶好ポイント。ちなみに、琉球舞踊の一流どころが小道具で使うクバ笠は、ここで取れる良質のクバの葉で、伊平屋の名人が編む特注品だそうです。

 

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福岡県出身。沖縄が好きすぎて2011年に那覇市に移住。現在は、インスタグラムなどで沖縄大好きを発信中!沖縄モチーフの革小物を製作・販売するSunking LeatherCraft代表。レザーソムリエ。泡盛マイスター。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。

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