池間大橋の少し手前、宮古島市狩俣地区にある宮古島海中公園。台風以外は年中無休の施設です。海中展望室では、スタッフさんがユーモアを交えながら、宮古島の海を解説してくれます。海中から見る宮古の海には、実際に泳いでいる魚たちの姿が間近に見られます。運が良ければ、ウミガメやサメが見られます。
目次
宮古島の北、池間大橋の手前に「海中公園」はあります。
オープンしたのは2011年の4月。
出来る前は、石灰岩の入江と青い海というまさに「宮古島の海」という景色でした。
その突端の一つの先を切り崩して、海底に置いた「海の中の部屋」への階段を設置したという感じですね。
チケットを購入して、管理棟を出ると、左が入口です。
入り組んだ入り江の突端に「海底部屋」があります。
頑丈そうな外観ですよね?
宮古ファンのマーコは、
ここがまだ建築中の時に初めて、
オープンして直ぐ、
そして、その後も
ほぼ年に1回通っておりました。
海中公園が大好きというわけではなくて、多分沖縄リピートの読者様もありがちな
「沖縄旅行初めてって人を案内することも多いから、同じ観光地に何度も行ってしまう」あるある、です、まさに。
なので、その目で見てきた
「正直ベース」で海中公園をレポートしますね。
ここがエントランス。
チケット売り場があります。
その先が海中展望室への階段です。
ちゃんと車イス用のリフトもありますが、故障中でした。エレベーターもエスカレーターもないので、身障者の方は事前にご確認ください。
ここを降りて行くと広い海中展望室が!
広いでしょう?
そして全体に青みがかっていて、不思議な空間です。
縦長の窓がならんでいて、そこから海の中を覗くことができます
こんな感じです。
透明度にもよりますが、この日の透明度は30メートルでした。
魚が窓にも寄ってきています。(写真はオヤビッチャ)
ネット上のクチコミをみていると
「工事で珊瑚を削ってしまったから珊瑚がない」
「珊瑚がないから魚がいない」
などというご意見があります。
確かに見える範囲には珊瑚はありません。
岩場と砂地と言う感じですね。
建築中の掘削工事で珊瑚が死滅したという情報もあります。
ただ、目くじらをたてて
「なにもいない!」という程ではないです。
2011年に開業した当初は確かにそうでした。
珊瑚の移植はなかなかうまくいっていませんが、展望室の外壁に藻や海藻がついてきて、
魚が寄ってきやすくなっています。
何もない枠に藻や海藻がついてきているのがわかります。
今は、十分に魚が見られるようになってきました。
キラキラ光る小魚の群れや、ミノカサゴなど観てて楽しいお魚もいます。
よく、自分で海を泳いで魚が見られる人が行く必要はない、という口コミもありますね。
ま、確かにそうでしょうね(笑)
見るどころか魚に触ったりもでき、ここよりもっと深く潜れるダイバーが行っても、さらによい経験ってのはできないですね。
でも、私もダイバーですが、私はこれはこれで好きです。
面倒な準備もなく、濡れもせず、タンクのエアー残量も気にせずいられますし、
何より、ノンダイバーの友人や海に潜るなんて絶対にない年老いた両親とかと海の中の景色を共有することができます。
子供とも共有できますよね。
「美ら海水族館でいいじゃん」
そら、そーですね(笑)
巨大な水槽で、明るくライトをあてられ、カラフルで種類の多い魚がずっと見やすい位置で泳いでいる。そら、あれに勝るものはないですわ。
海中公園・展望室の前は自然の海。魚が自然な状態でいます。追いかけあったり、群れをなしていたり、餌をつついたり。広い広い海の中で自然の魚の姿をみることができます。
だから「水族館とは違うもの」、ではないんですかねぇ。
太陽の光が差し込んでキラキラ輝く水面を見上げていると、魚も空を見ているんだなぁと思えたりします。
海中展望室にはスタッフの方がいて、ユーモアを交えながら、宮古島の海や魚のことを解説してくれます。もちろん、質問にも丁寧に答えてくれますよ。
窓の横には、沖縄の海で見られる魚の写真と名前、と解説が貼ってあります。
壁にも海の生物の解説があります。わかりやすい図です。
2011年開設のときにはなかったのですが、どんどん工夫されています
海の中のスタッフ達と称して、魚たちの出勤?状況がわかります。
2024年8月の大物3種の出勤状況。ウミガメやサメに会えたらいいね。
階段にも魚の名前を覚えながら、昇れるように工夫されています。
夏休みの自由研究など、子供が知識を深めたり興味を持つきっかけにするのによいのではないでしょうかね?
そうなんです。海中公園という言葉が広まってしまって、この展望室のみが有名になりましたが、このあたり一帯が「海中公園と磯遊び施設」として、大きな意味で海に親しむ「公園」になっているのです。
こちらは海中公園の手前の建物内。
こうした貝殻の工作教室もあります。
なかなかの盛況っぷりです。
チンアナゴの水槽に、宮古島まもる君が!
全席オーシャンビューの併設のカフェもあります。
宮古牛のロコモコや野菜たっぷりの宮古そばなど食事が出来ますよ。
眺めもいいんです。
カフェから、隣の入江を眺めます。
よく見ると、先端まで遊歩道ができていますね。
海をみながら散策もできるようになっています。
また、入り江の海は静がで、美しく、磯の生物とのふれあいコーナーもあります。
有料の海中展望室に入るかどうかは置いておいても、このあたりは美しい景色が広がりますので、ぜひ、訪れてみてください。私は価値があると思いますよ。
大きな台風の時は、海中の砂も巻きあげてしまい、眺めがよくない、という理由の前に、危険なので休業します。ひどい台風の時は、公園に近づくのも危ないですしね。
そんな強い台風のとき、展望室の窓ガラスは割れないのか?実はこんなに厚いんです。
そうそう。これは流石の技術力。
台風の時は、展望室の内側から窓一枚一枚に、頑丈な扉を閉めます。
これで何か当たってしまっても大丈夫と言う訳です。
休業まで行かない場合で、眺めが悪い場合は割引料金での営業もしています。
「沖縄の海の中」をいつでも楽しめる!海中展望施設7選の記事はコチラです。
住所:沖縄県宮古島市平良字狩俣2511-1
営業時間:
10:00~18:00(受付17:30まで)
宮古島海中公園の情報はこちらです。