沖縄では豊作を願い各地で神事としての綱引きが行われます。その中でも那覇大綱挽、糸満大綱引、与那原大綱曳が沖縄の三大綱引として盛大に行われます。全長180mもの巨大綱を引き合う綱引きは見応えがあります。そして、この綱引きにはどなたでも参加することが可能です。(topの写真は©OCVB)
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那覇大綱挽、与那原大綱曳、糸満大綱引が沖縄の三大綱引ですが、すべて「ひき」の字が違います。なぜ、異なる漢字が使われるのかは不明ですが、それぞれの意味を調べてみると「挽き」はコーヒー豆を挽くやものを手前に挽き寄せる意味があります。「曳き」は馬を曳くや車などで曳き寄せる時に使われます。「引き」は一番一般的に使われる字で,正に引っ張る意味があります。
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津嘉山綱曳き (南風原町)2025年7月20日(日)16:00~20:00
真志喜大綱引き(宜野湾市)2025年7月27日(日)15:00~17:30
我喜屋の綱引き(伊平屋島)2025年7月21日(祝)夕刻
写真提供:那覇市
那覇大綱挽では、勝連城按司の阿麻和利や北山王の攀安知((はんあんち)など琉球の英雄に扮し、綱の上に赤い板に乗ります。与那原大綱曳では、道ジュネーの時から、地元の英雄などに扮して綱の上に乗り、練り歩きます。糸満大綱引も糸満の伝説上の人物で北は「マカビチャーン」、南は「イチマンマギー」に分した若者が戸板で運ばれて乗ります。
綱引きには欠くことの出来ない応援団です。重さ50kg~60kg、長さ5m~6mもあり、担ぎ手は数十秒でどんどん交代していきます。「サーサー」のかけ声とともに、高々と持ち上げ、上げ下げして迫力満点です。
旗頭は綱引きでは必ず見ることが出来ますが、波上宮の例大祭「なんみん祭」や「じゅり馬まつり」、11月3日頃に行われる首里城復興祭の古式行列などでも見ることが出来ます。