名護のネオパークオキナワは、沖縄の気候を最大限に利用して、アフリカや中南米などの熱帯地方の動植物を自然のまま、広大な鳥かごと言ってもいい動物園。オリを隔てない動物園として、手からえさやり体験ができたり動物とふれあうことができます。また、戦争で失ってしまった沖縄の鉄道「軽便鉄道」が復活しているのも注目です。ここにUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)ができると言う話が持ち上がりましたが、今では幻となってしまいました。
ネオパークオキナワは、写真を見てわかるように大きなネットで覆われています。沖縄の亜熱帯気候を利用した自然のままの放し飼い動物園です。ここにほ乳類20種、鳥類45種、は虫類18種、魚類12種、約100種類、合計1400匹もの動物たちがいます。東洋ではここだけと言われる幻の鳥「アオコブホウカンチョウ」や、たまごを一個しか産まない国指定天然記念物「リュウキュウヤマガメ」など絶滅危惧種がいるなど、注目されるべき動植物園です。
園内3箇所のエリアは巨大なフライングゲージで覆われており、人間と鳥たちに垣根はありません。これだけ広いフライングゲージを持つ施設は、なかなかお目にかかることが出来ません。
鳥たちもまるで自然の中にいるように、イキイキしています。
コチラは黄色いくちばしと赤い顔、白い体のコウノトリの仲間「アフリカトキコウ」。
長い脚、長い首のスレンダーな姿、薄いピンク色の「ヨーロッパフラミンゴ」。大型のフラミンゴです。ネオパークオキナワの日本一広いフライングケージでは、フラミンゴの自然飛行が唯一見る事ができます。
現存するフラミンゴの中で最も大型で、最も色鮮やかで美しい「ベニイロフラミンゴ」。鮮やかな紅色の羽根も必見です。
コチラは、アマゾン川の水中を再現した水中トンネル。最近は水族館でよく見かけるトンネルだけれど、このトンネルから見える水槽の中には、世界最大級の淡水魚でほぼ一億年前から姿を変えていない生きた化石「ピラルクー」や、体長1mの大型ナマズ「レッドテールキャットフィッシュ」などが泳いでいます。
コチラは、特徴的な尻尾を高く持ち上げかわいい姿で歩く「ワオレムール」。2021年3月2日に双子の赤ちゃんが誕生しました。母マハロは、今までに12匹の子供を産んでいます。
色鮮やかで大きなくちばしが特徴的な南米産の鳥「オニオオハシ」。ネオパークでは開園当時から飼育し、1992年には自然繁殖に成功した実績もあります。この日は突然目の前に飛んできてビックリ!こんなに間近で見れるなんて感動ですね!
唯一、鉄道がない沖縄県。しかし、過去には沖縄を軽便鉄道という狭軌の鉄道が走っていました。与那原線 那覇 – 与那原 9.4km、嘉手納線 古波蔵 – 嘉手納 22.4km、糸満線 国場 – 糸満 15.0kmの路線がありましたが、戦争により壊滅してしまいました。
ネオパークオキナワでは、かつて沖縄を走っていた機関車を再現し、園内を走っています!原寸より少々小さいですが、軽便鉄道は「名護駅」を出発し、園内の動物たちを見て、時にはえさをやりながら全長1.2Kmの線路で、園内を一周します。
★沖縄・軽便鉄道与那原駅舎資料館から硬券キップで出発!記事はコチラです。
残念ながら煙はでませんが、蒸気機関車風の車両は本格的。
始発の「名護駅」に掲示されている、嘉手納駅停車中の本物の軽便鉄道。 また沖縄鉄道を復活して欲しいですね!
別料金(入場料:400円)にはなりますが、動物触れ合いコーナーでは、ハムスター、ウサギ、小型犬などがたくさんいて、エサをあげながら触れ合うことができます。カピパラ、ブタなどにもエサをあげることができます。巨大なアルダブラゾウガメはかなり大型で、子どもを背中に乗せた状態で歩いてくれますので、お子様連れに人気の記念撮影のスポットとなっています。
園内には、世界的にも希少な野生生物を保護し、繁殖させている国際種保存研究センターというアカデミックな施設も併設しています。まだまだ紹介し切れないほどの多くの見どころが詰まったネオパークオキナワ。一日いても飽きないほどです。名護を訪れた際には、ぜひお立ち寄りくださいね!
<自動車でお越しの方>
沖縄自動車道 許田ICより車で15分
<バスでお越しの方>
那覇空港~名護バスターミナル
・高速バス 111番(国内線旅客バスターミナルのバス乗り場2番)
・路線バス 120番(国内線旅客バスターミナルのバス乗り場3番)
※名護バスターミナルからはタクシー(約10分)をご利用ください。
住所 | 沖縄県名護市字名護4607-41 |
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電話 | 0980-52-6348 |
営業時間 | 9:00~17:30(入園は17時まで)年中無休 |
入園料 | 大人900円、小人(4歳から小学生)500円 |