「東御廻り(あがりうまーい)」は、琉球の精神文化にふれる旅といわれています。沖縄には古くから祖先を敬い、自然の恵みに感謝し祀ってきた歴史・文化があり、「東御廻り(あがりうまーい)」は沖縄本島の14の聖地を巡る旅。その中の一つ、南城市知念知名崎の海岸にある聖地「テダ御川(てだうっかー)」を紹介します。
太陽神がここに降臨したと伝えられることから「テダ(太陽)」の名が付けられた聖地。琉球国王が久高島に渡る際、ここの湧き水を飲み休息をとり、ノロたちは航海の安全祈願をしました。かつては豊かな水があふれていましたが、昭和初期の近隣の採石のため泉は枯れてしまいます。しかし今でも最高の聖地のひとつとして人々から崇められており、1982年に知念村の史跡に指定され、現在も南城市の史跡に指定されています。
久高島へ出港する安座真港にほど近い「知名崎海岸」を目指します。
海岸沿いに数十台停められる駐車場に車を置きます。
海岸沿いに知名崎灯台の方に向いて歩いて行きます。
途中に階段があり、ここを上がっていくと知名崎灯台があります。
ちなみにこの「知名崎灯台」はデザイン灯台なんです。デザイン灯台とは、海上保安庁と地域が連携している取り組みで、地域の特産などをモチーフにしたシンボルを灯台につけて航路標識をデザイン化したもの。沖縄のシンボルと言えば「シーサー」ですよね♪どっしりと鎮座しています!
どんどん進んでいくと、突き当りには「テダ御川」の石碑が見えてきます。なんだか神々しい!!
しかし、以前は豊かにあふれていた水も今はなく、石碑だけ。昔は琉球国王が久高島に渡る際に、テダ御川の湧き水を飲み休息をとり、ノロたちは航海の安全祈願をしたと言われています。
『テダ御川』の石碑が立つ場所の横にある岩の側面には「うてだうか 水神 1969年」と刻まれていました。1969年には現在のように舗装路もなかったので、恐らく険しい山を乗り越え、拝みに来ていたのではないでしょうか。
上記の写真は本物のウユニ塩湖。ちなみにウユニ塩湖は、南米ボリビアにある塩湖で、雨季に入ると波が起たない程薄く冠水することがあり、この時は『天空の鏡』と称される巨大な鏡面が出現し、広大な空間で空と水面のシンメトリーを見ることができる事で有名なんです。
そして数年前から、ここ「テダ御川」から見える海が、「ウユニ塩湖」みたいだと噂になっているようです!波が立っているとなんとも・・・(笑)「テダ御川」を訪れ、運が良ければ「ウユニ塩湖的写真」を撮ってみてはいかがでしょうか♪
住所:南城市知念知名1172