首里城復興に向けまた一歩踏み出しました!首里城公園は、火災の影響で立ち入りを制限していた歓会門、瑞泉門、久慶門、広福門、西(いり)のアザナ、銭蔵などの園内施設等の利用を、2019年12月12日から開始!そして2020年6月12日より、首里城遺構の公開が開始されました。
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沖縄県と沖縄総合事務局、沖縄美ら島財団は、首里城正殿の遺構など有料区域を6月12日から一般公開をはじめました。一般公開は火災後初めてで、復興が進む過程を観覧してもらうことが目的。新型コロナウイルス感染拡大で公開を延期していましたが、全国で緊急事態宣言が解除されたことなどを受けて公開されました。
首里城正殿があった頃は、ガラス張りで上から覗く形で見えていた遺構です。1400年代の第一尚氏王統時代に作られた基壇のあとです。これが世界遺産に指定されたそのものです。
正殿前にあった2体の大龍柱。燃え残ったものの、その爪痕は隠しきれず、土台で保護されて修復作業が行われています。
首里城正殿には33体の龍が飾られていて、その龍のひげが置かれています。
同じく龍の鱗や目です。
この龍が焼ける前はこのように元気な姿を見せていました。
正殿の遺構から奥の方に進むと、左が女官居室。右が世誇殿(よほこりでん)。世誇殿は国王が亡くなると次期国王の即位の礼が行われた場所です。
さらに奥に進むと「東のアザナ」。首里城の中でも一番高い場所にある物見台です。世誇殿、奉神門の方を振り返っています。
初日の6月12日は午前10時10分から、6月13日以降は午前8時半から開場し、いずれも午後7時まで。火災で正殿や北殿、南殿など主要施設が焼失したことから、入場料は火災前の大人830円から400円、高校生630円から300円、小学生と中学生は310円から160円へ改定されました。6歳未満と70歳以上の県民は無料です。
奉神門から北殿前を通って正殿遺構を見学し、正殿奥にある御内原エリアも散策できます。コロナ対策のため、消毒液の設置や、混雑時はスタッフが間隔を取るよう誘導するようなので、指示に従ってくださいね!
「系図座・用物座」では、伝統的な琉球菓子とさんぴん茶を味わえる「呈茶サービス」が再開されています。
沖縄の伝統菓子「花ぼうる」「くんぺん」「ちんすこう」「きっぱん」「冬瓜漬(とうがんづけ)」「糕菓子(こーぐゎーし/らくがん)」の6種の中から、季節ごとに4種のお菓子を味わえる、贅沢な「呈茶サービス」です。首里城遺構を見学し、エリア散策を済ませたあと、琉球王国時代より今に伝わる代表的な琉球菓子とさんぴん茶でティーブレイクをお楽しみくださいね。
火災の影響で立ち入りを制限していたエリアが解放され、下之御庭への立ち入りが可能となり、被災した奉神門などを見ることができるようになりました。利用できるエリアは火災発生前面積の約8割にも当たります!首里城公園管理センターは、首里城復興モデルコースとして、早回りコースや首里まちまーいコースなどを設定し、多くの来園を呼び掛けています。
現在のライトアップの写真はまだ取材できていないのでありませんが、ライトアップは復活しました。このような美しい姿を再建するためにも、足を運んで行くべきかと思います。
新たに立ち入り制限が解除されたのは、歓会門や久慶門、瑞泉門、広福門、西のアザナ、銭蔵などのエリアです。
歓会門(かんかいもん)。この門の開門は朝8時30分です。是非、一番乗りで!!
これまで奉神門で「御開門(うーけーじょー)」の儀式が毎日8:55~行われています。
★泊港近くからタクシーに乗って首里城の御開門を見てきた!の記事はコチラです。
瑞泉門(ずいせんもん)。お馴染みの泡盛『瑞泉』はこのすぐ近くに酒造所があります。
久慶門(きゅうけいもん)
広福門(こうふくもん)。ココを入ると奉神門になります。
廣福門の所まで来ると、このような無残な姿が間近に見えてきますが、再建への希望に変えてもらえたらと思います。
西のアザナ(いりのあざな)。奉神門から右手にぐるっと回るルートが一番です。
★那覇から慶良間諸島まで一望できる「首里城 西のアザナ」の記事はコチラです。
銭蔵(ぜにくら)。琉球王朝では泡盛は首里城周辺の首里三箇(崎山町、鳥堀町、赤田町)の3つの町だけで製造が許されていされていて、琉球王朝に献上される泡盛など貯蔵されている場所でした。
このうち、瑞泉門の先の漏刻門をくぐると、土台のコンクリートを残して全焼した北殿が正面に見え、崩れた赤瓦や焼けた化粧板が目に飛び込んできます。目の当たりにすると、やはりショックですよね。
毎日、無料で行われていたガイドツアーは、守礼門の隣にある首里杜館(すいむいかん)にてスライドを使って行われています。※コロナの感染予防値策で中止しています。
首里城復興散策コースになぜ入っていないのか?守礼門と歓会門の間にあるれっきとした世界遺産。琉球王が琉球国内に出向く際に必ず立ち寄り安全を祈った拝所です。小さな石門で、裏側には木があるだけと思ってはいけない。ココに沖縄各地にある拝所の原点があります。
★王家が旅の安全を願った拝所、世界遺産「園比屋武御獄石門」の記事はコチラです。
「玉陵(たまうどぅん)」は琉球国王を祀ったお墓です。守礼門から少し下った場所にあるので歩いてすぐです。ガレッジセールのゴリさんが監督として発表した映画「洗骨」は琉球王朝時代の風習を描いていました。その風葬が、この琉球王に対しても行われていた場所です。
★世界遺産「玉陵」は国宝に答申された第二尚氏王統の陵墓!の記事はコチラです。
識名園は琉球王朝の迎賓館として建てられたもので、和式の日本庭園、中国様式の六角堂、琉球様式の迎賓館など、琉球王国という小国では中国と日本と、東南アジアとの間での国際交流が必須だったわけで、識名園は非常に重要な位置にあったものです。琉装で結婚式を行うことも出来ます。
首里城から識名園は約2km離れています。歩くと約30分、バスの便は乗り換えなら可能ですが、2名以上ならタクシーの方が安くなるかもです。金城町の石畳を下って、識名宮を参拝して、識名園へ行くコースで歩いてみてはいかがでしょうか?
★世界遺産識名園は琉球王国の迎賓館と御用邸の記事はコチラです。
上記のコースは、守礼門・京の内の早回りコース。30分コースと60分コースがあります。
上記コースは、首里城1周/首里まちまーいコース。約120分コースと約150分コースがあります。お時間に合わせてお好きなコースをぜひ周られてみてはいかがでしょうか?
【お問い合せ先】
首里城公園管理センター
TEL:098-886-2020
もしくは沖縄REPEATのまち歩きや文化、歴史等の発信に協力いただいているおきなわスローツアー高野純一さんならば、ご希望のまち歩きコースを案内することができます。
首里城に冊封使が国王任命のために必ず立ち寄った「崇元寺」を案内してもらった時の写真です。
★那覇をまち歩き!「崇元寺石門」は琉球王国の重要な場所の記事はコチラです。
スローツアーの詳細は下記バナーよりどうぞ。
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首里城公園の周りにも、沖縄そばの名店や泡盛の酒蔵など、楽しいところがいっぱいです。
レンタサイクルでスイスイと巡ることもできます。首里城は焼失してしまいましたが、首里にはその他にも素晴らしい琉球の歴史や文化を感じられる場所がたくさんあります。ぜひ足を運んでみてくださいね。
★ゆいレールで行こう、試飲もできる首里泡盛蔵元4蔵!!の記事はコチラです。
鳥堀町にある咲元酒造は建物は残っていますが、琉球村に移転の為、工場は稼働していません。
庭園を見ながら食べる沖縄そばは最高です。
★首里城の近く古民家を利用した琉球茶房「あしびうなぁ」の記事はコチラです。
住所:那覇市首里当蔵町2-13
電話:098-884-0035
泡盛を練り込んだ麺もあって、一度食べてもらいたいお店です。
住所:那覇市首里真和志町1丁目27
電話:098-886-3032
住所:那覇市首里赤田町1丁目7
電話:098-884-0556
ななほし食堂とあやぐ食堂は同じ首里駅周辺にある姉妹(親子ですね)食堂。ボリュームと味には定評があります。
住所:那覇市首里鳥堀町1丁目45−2
電話:098-917-1747
住所:那覇市首里久場川町2丁目128−1
電話:098-885-6585
★那覇のおすすめ食堂、口コミが多かった食堂5選!!の記事はコチラです。
★首里杜館前売店に関しては、首里城公園のHPをご覧ください。
★首里城周辺のグルメ・泡盛蔵元めぐりに関しては、首里あるきのHPをご覧ください。
★首里周辺の観光案内やレンタサイクルに関しては、首里観光案内所のHPをご覧ください。
★首里城をめぐる「今」~首里城の現在はこんな感じです~の記事はコチラ。
★首里城特別デザインの飛行機が来年1月より運航!機体には「希望」の文字が!の記事はコチラ。
住所:沖縄県那覇市首里当蔵町3丁目1