念願の沖縄本島最北の離島、伊是名島・伊平屋島にいって来ました。小さな離島好きなあなたに、ざっくりな伊是名・伊平屋のとらえ方をご紹介。というのも、出発前にこの2島について色々調べたのですが、資料が少ないのでとらえどころがなくて困りました。こんな感じでとらえると判り易いかな、という旅人目線で御紹介です
目次
沖縄で有名な俗説のひとつ「伊是名島と伊平屋島が仲が悪い説」聞いたことありますよね? よく話しに出されるのが、島自体は近いのに航路が違うこと。
恒例 マーコの「雑MAP」
青い航路は「フェリー伊是名 尚円」 オレンジが 「フェリー伊平屋」。ともに沖縄本島北部の「運天港」を出港するのに!
方角も同じなのに!しかも大体同じ出港時間なのに!効率よくするために運天港⇒伊是名⇒伊平屋⇒運天港 のように、三角形で運行すればいいのに!と思いますよね。
こちらは伊平屋行きフェリー。
沖縄好きな沖縄リピートの読者様ならご存知の、沖縄の王族「尚氏」。
第一尚氏と言われる一族の祖先はもともと伊平屋の出身だという説があります(第一尚氏のルーツについては諸説あり)。そして、その7代目の世継ぎを含む子供たちを滅ぼし、第二尚氏として新しい王統をつくった「尚円王」は伊是名島出身ということ(こちらについてはほぼ史実のようです)。
この尚氏の子孫が明治維新まで、琉球王朝を繋げていくことになります。ということで、伊是名島は「尚円王の聖地!」を全面に出しており、フェリーもこんな感じで、バキっと尚円!
でも、尚氏の2王統がこの2つの島からでたとするなら、優秀なエリアということになりますよね。
さて2島の違いの話をしましょう。まずは形です。伊是名はまあるい形です。伊是名は細長い。
上記の細長い島は伊平屋島、村は伊平屋島(面積20.64km2、周囲34.23km)と、野甫大橋でつながれた野甫島(1.06km2、4.8km)の2つの島からなり、田名・前泊・我喜屋・島尻・野甫の5つの字に分かれています。人口は1,235人、世帯数594世帯(令和2年4月現在)。
こちらは丸い伊是名島。総面積15,44K平方メートルで主島伊是名島(14.16K平方メートル)の他、屋那覇島(0.74K平方メートル)、具志川島(0.47K平方メートル)、降神島(0.07K平方メートル岩石のみ)の三つの無人島からなっています。伊是名島の周囲は16.7Kmでほぼ円形を成しており、人口は1,322人、世帯数637世帯(令和2年現在)。
規模感としてはどちらも車が欲しいところですが、港エリアが一番栄えているのは、どちらの島も共通です。伊是名は、港のある仲田エリアが一番賑やかですが、そのほかに、伊是名エリア 勢理客エリアなど、集落があり、それぞれある程度の大きさがあります。
伊平屋の方は中心部の前泊・我喜屋以外は小さな集落になります。どちらも、港前の集落に宿をとれば滞在に不足はなさそうです。ただそこからの移動が車があればベター。どちらもレンタカー屋があります。公共交通としては、伊平屋が一枚上。島を一周するコミニュティバスが走っています。高低差がないのは伊平屋の方。レンタサイクルでも一周できそうです。
一番大きな違いは、外周道路からほぼずっと海が見えるのが伊平屋島です。細長い島の集落のない側はずーっと海に沿って道路が走っていて、海を感じることができます。
ここは何度も往復したいくらい、素敵な道路でした。
伊平屋集落を見渡せる場所も素敵。
いっぽう伊是名は、展望台からの眺めが素敵。外周道路で海に面しているところは少なく、そこから小道を少しはいるとビーチがあります。なのでビーチ沿いを海を見ながらドライブ、にはなりません。そのかわり、島南部の小山や岩が点在しているところには、小山ごとに展望台が整備されています。
展望台から見るマッテラの浜。まるで絵画のようです。
腰岳展望台から見る我喜屋集落。素晴らしいですね!しかしかなり高い位置になりますので、車がないと厳しいですね。
これも大きな違いです。隣の島なのに、ハブのいるいないが分かれています。
伊是名島のターミナルにも「ハブのいない伊是名島」と書かれてあるように、伊是名島はハブ居ないを全面に押し出しています!
最後に伊是名島にも伊平屋島にも泡盛の酒造所があり、それぞれに島の良さを最大限に感じられる泡盛を造っています。小さな島の酒造所だからこそ一本一本、ていねいに気持ちを込めているのがわかります。
伊是名島の伊是名酒造所。主要銘柄は「伊是名島」「常盤」に代表されるように、泡盛通からは濃くて重めの酒だと評価されています。もちろん、泡盛初心者向けに、マイルドな飲み口で女性をターゲットにしたものや、タイ米ではなく島米を使うなど新しい商品開発も積極的に行っています。
こちらは伊平屋島の伊平屋酒造所。主要銘柄は「照島」は、伊平屋島に伝わる天照伝説の“照”と、杜氏の島袋氏の“島”から名づけられました。濃醇なコクがありまろやかでバランスの良い味わいです。どちらも甲乙つけがたい!!
さていかがでしたか?結局どっちも行って欲しい、伊是名・伊平屋。どちらを拠点にするか、参考なればうれしいです。
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