沖縄本島より西に浮かぶ離島『久米島』。手付かずの自然がたくさん残っている久米島で、馬と触れ合えるプランがあると聞いて、体験してきました。私たちが馬に乗ったのは、イーフビーチを歩く浜散歩プラン。引き潮の海を馬に乗って歩いてきました。
集合場所に行くと馬とスタッフさんがいて、まずはレクチャーを受けるところから始まります。
馬の乗り方、注意点はもちろんですが、まず初めに「どういう思いで馬牧場をはじめたのか」というところからお話をお聞きしました。
琉球王朝時代の沖縄は、馬産地として栄え、中国へ年間千頭余りの馬を輸出していたとされています。
久米島にも、数十年前まで、農耕用や移動手段として各家庭に1頭の馬がいたようですが、トラクターの台頭や車の普及、時代と共にいつの間にか島から馬の姿が消えていき、とうとう2頭の在来馬のみになってしまったそうです。
そこで、何とか人間と馬との共存を取り戻したいという思いから、島ならではの馬遊びを通じて、馬牧場を始めたそうです。
久米島馬牧場では、馬と一緒に海で遊んだり、トレッキングしたりと、馬との一体感を味わえる乗馬コースがたくさん用意されています。
今回、私たちは「浜散歩コース」を体験しました。
「ちょこっとだけ乗ってみたいな~」とか
「乗れるかどうか不安だな」って方にぴったりなのが、お気軽に出来る浜散歩コースです。
なんと“日本の渚100選”に選ばれた白い砂浜イーフビーチを馬に乗ってのんびりお散歩が出来ちゃうんです。
今回はこちらのお馬さん達にお世話になりました。
(左)与那国馬の母と洋種馬を父に持つ「イースくん」16歳
(右)宮崎の御崎馬(みさきうま) の母と与那国馬を父に持つ「オビくん」10歳
このお馬さん達、父母どちらかが与那国馬なので、体高は110~120センチ、体重200キロ前後と比較的小型です。
だから台を使わなくても、足をかけて、ひょいと乗れてしまいました。
与那国馬の性格は素直で温厚。馬は一般的に噛んだり蹴ったりという印象が強いため「怖い・危ない」と敬遠されたりしますが、サラブレッドなどと比較すると別の生き物のようにおとなしい性格だそうです。
では海に向けて出発です。
ちょっと乗馬になれた人なら、引き馬ではなく自分で誘導しながらビーチで散歩もできちゃうし、全く馬に乗ったことない人でも、スタッフが横について歩いてくれるので安心です。
イーフビーチに到着しました。
この日はあいにくの雨模様。でもちょうど乗馬の時間の時は、雨があがってくれました。
干潮だったのでビーチはサンゴがあってゴロゴロしてて歩きにくそう。
そして寒いのが苦手なのか、冷たい海水を避けて通っていきます。
うん、そうだよね。今日は風が冷たくって寒いよね。
こうやって馬の背中に乗ってると馬の気持ちが自然と伝わってくるんです。
もちろん馬は生き物ですから、途中、道草して草を食べたり、オシッコしたり、寒いとか暑いとか風が強いとか、気候の変化などでも動かなくなったりとかもありました。
でも大事なことは馬の気持ちに寄り添うこと、馬と乗っている人間とのコミュニケーションが一番大事なんだなって、気がつきました。
最後はブラッシングして馬のお手入れまでやります。
海岸に行ったから砂がたくさん付いちゃってました。
馬は自分で痒いところがかけないので、こうやってブラッシングしてあげると気持ち良さそうです。
大自然の中でゆったりと風を感じ、癒やしの時間を過ごしながら、馬とのコミュニケーションも楽しめました。
今度は馬に乗って山に登ったり、ジャングルを抜けて集落を探したり、城にも行ってみたい。
久米島にはまだ手付かずの自然がたくさん残っていて、見どころ満載です。
馬と一緒に久米島馬牧場のスタッフさんが、久米島の魅力を思う存分、楽しませてくれますよ!
TEL : 080-6491-1950
Mail : kumejima-uma@kyi.biglobe.ne.jp
〒901-3138
沖縄県島尻郡久米島町字上江洲457-135 メッセハイツ102
※集合場所はコースによって異なります。
・浜散歩 30分 6000円
・森と浜散歩 60分 12000円
・海馬遊び 45分 お一人18000円 お二人以上15000円/人
※5月初旬~10月上旬のみ(お天気により変動あり)
・サンセットビーチライディング 30分(集合から終了までは60分~90分)18000円
・海を望み、崖を巡る 90~120分 20000円
・天空の丘をめざす 80~100分 17000円
・石切場へ向かう 90~120分 20000円
・森に消えた集落探検 90~120分 20000円
・グスクへあがる 120~150分 24000円
・馬と一緒に!!日本一早いお花見外乗 90~120分 25000円
※1月中旬~2月上旬のみ
その他、リクエストに応じてお好みの馬遊び&裏メニューもあり
体験レポーター:青木さなえ・MAYA