周りを海に囲まれた沖縄。豊富な漁場を近くに持ち、近海で捕れる魚介が集まる。沖縄ならではのカラフルな魚たちも並んでセリが始まります。その現場をすぐそばで見学して、希望があればシェフが競り落し、料理にして食べるなんてことも楽しめます。
国道58号線に沿って広がる名護湾。名護市内中心に名護漁港があります。名護漁港では、日、祝日を除いたほぼ毎日、ちょっとゆっくりな朝9時からセリが行われています。新鮮な魚を求めて、地元の飲食店や販売店の方たちがセリ落としに集まります。
私もセリに参加する一人。地中海料理として提供する魚たちを毎日、この名護漁協でセリに参加しています。
そして、この名護漁港では、一般の人でも見学することが出来るんです。事前に連絡いただけたら、ご案内しますので、夜は地中海料理を味わってもらえたらと思います。
セリは基本的にかご単位。それぞれに番号と、重量が記載されています。セリの前にしっかり品定めしておきます。
沖縄らしいカラフルな魚が並んでいるでしょ。
そして、朝9時にセリが始まります。私のライバルは寿司屋さん。よくバッティングします。
実は、沖縄県のマグロの漁獲量は全国トップクラスなんです。暖かい海を好むマグロは、4種のマグロが時期がづれているため一年を通じて、楽しむことが出来ます。例えば、クロマグロは4月から7月、メバチマグロは8月から3月、キハダマグロは4月から8月、ビンチョウマグロは11月から4月が旬な時期です。
沖縄のマグロは、近海で捕れるため冷凍しない「生鮮マグロ」で水揚げされます。
沖縄の県魚でもある「グルクン」 釣り上がってから次第に赤みを帯びてくるグルクンは足が早い魚、店に出るときは、体全体に赤みを帯びている状態なので、新鮮なうちに食べることが出来るのが、セリに参加する強みだと思います。
「アカジンミーバイ」 ミーバイとはハタ科の総称で、アカジンミーバイはその中でも沖縄の3大高級魚も一つ。アカは「赤」、ジンは「お金」を意味すると言われています。
「ナガジューミーバイ」 同じくハタ科の魚。ハタ科はどんな料理方法をとっても美味い!
「オオモンハゲブダイ」。ブダイ科の魚は総じてイラブチャーと呼ばれています。こんなカラフルな色だけど、白身なんですよ。
「イセエビ」は8月1日解禁(5月~7月禁漁)で脱皮したばかりのソフトシェルのイセエビ。沖縄でイセエビ?と思うかもしれないけれど、セリ落とせたときは、是非食べてもらいたい一つです。
名護市営市場のすぐそばで、地中海料理レストランをやっています。その日にセリ落とした新鮮な魚を是非食べてみてください。
住所:沖縄県名護市大東1丁目19-2 ☎0980-53-2948 営業時間:18:00~22:00 不定休 駐車場:なし
住所:沖縄県名護市城3丁目1番1号
☎ : 0980-52-2812(9時~17時、休市日と土曜日は問い合わせ不可)
休市日:日・祭日、旧5月4日、旧7月15・16日、旧1月1日・2日、12月31日~1月3日