沖縄の代表的な建築物の一つでもある「名護市庁舎」が、将来的に建て替えが必要になるかなどを検討するために、今年度中に建物の状況を調べる調査を行うことになりました。2019年3月には、名護市庁舎の壁面に並ぶ漆喰シーサーもすべて撤去。調査の結果次第では、名護市庁舎も解体になるかもしれません。慣れ親しんだものがなくなるのは、本当に寂しいですよね。
名護市庁舎は、市政施工10周年の記念事業として、1981年年4月に竣工。象設計集団が設計したた名護市庁舎は、古代遺跡を思わせるような芸術的な建築物で、以前は、名護市役所庁舎の壁面(国道58号側)に56体の漆喰製のシーサーが並んでいることでも有名でした。
この56体のシーサーは、56人の瓦職人が一体一体手作りしたもので、1981年の庁舎完成時に設置され、名護市のシンボル的存在でした。しかし長年の台風や塩害の影響でシーサーの破損や落下で、撤去前に残っているシーサーは45体に減り、現在はすべて撤去されています。
シーサーの撤去されたときも市民からは惜しむ声が上がっていましたが、名護市役所の解体がもし決まれば、市民のみならず沖縄好きの観光客の皆さんも寂しい気持ちになることでしょう。
名護市民会館は、21世紀の森公園に隣接する「名護市民会館」。沖縄のコンクリート打ちっ放しの代表的な建築です。1985年にオープンした文化施設で、名護市を中心に活動しているサークルの音楽会や伝統芸能、市民劇など活発な市民活動の発表の場として活用されています。収容人員1,054人の大ホールと400 ~500人の中ホールがあります。
今回の調査では、本庁舎のほかに名護市民会館についても建物の状況を調べることになっています。こちらも庁舎の結果によっては解体となる可能性があります。慣れ親しんだものがなくなるのは、本当に寂しいですよね。まだ解体が決定したわけではありませんが、名護市庁舎と名護市民会館がなくなる前に、もう一度足を運んでみたいと思います。
◆ 沖縄の名建築「名護市役所」に並ぶシーサーすべて撤去への記事はコチラです。
住所:沖縄県名護市港1丁目1-1 ☎0980-53-1212 8:30~17:15