|

沖縄の戦後史を伝える資料館「不屈館」瀬長カメジロー

沖縄の戦後史を伝える資料館「不屈館」瀬長カメジロー

「不屈館」ってご存じだろうか?それとも「瀬長カメジロー」はわかりますか?私は東京在住なので、いずれも知らずにいましたが、桜坂劇場で上映していたTBS佐古忠彦監督の映画「米軍が最も恐れた男カメジロー不屈の生涯」を偶然見て知ります。米軍占領下の弾圧の中、那覇市長、衆議院議員を7期つとめ、沖縄のリーダーとして、沖縄の祖国復帰と平和な社会の実現にむけて命がけで戦った男の歴史でした。

クラウドファンディングで930万円達成!今も支持を得るカメジロー

瀬長亀次郞の映像

2020年10月19日に終了したクラウドファンディング。実に支援者941名、支援額930万円、達成率186%と驚異的な支援を得られました。コロナ禍の中で、入館者が激減して、不屈館自体の運営に影響を及ぼしていたところを、このクラウドファンディングで持ち直すことが出来ました。

没後19年たつカメジローは今でも愛されてきた沖縄の指導者というところでしょう。

沖縄の戦後史を語る上で、欠くことの出来ない瀬長カメジロー。美しい海、温暖な気候に魅せられて訪れる沖縄ではあるが、沖縄歴史の一端をこの不屈館で学ぶことも大事ではないだろうか。

この瀬長亀次郞氏を不屈館を通じて紹介していきます。

米軍が最も恐れたカメジローの人気

人民党弾圧事件

瀬長カメジローは1952年45歳で第1回立法院議員選挙にトップ当選します。当時は米軍占領下にあって、立法議員は米国民政府代表に対し、忠誠を求められますが、カメジローは拒否します。強制的に土地を収用されたり、米兵に幼い子供を殺されたりしていて平等を求めて抵抗したわけです。

第2回目の立法議員選挙も当選しますが、1954年カメジローは不当に逮捕され、沖縄刑務所に収監されます。

5万人集めた市政報告市民集会

瀬長カメジロー市政報告会

那覇刑務所を1956年4月に出獄し、同年12月那覇市長に当選します。当選直後から米軍による弾圧を受けます。翌年3月30日に久茂地で開かれた「瀬長市政報告市民集会」の様子です。なんと5万人が集まってきます。那覇市民11万人の時代です。

那覇市だけで届くカメジローへのハガキ

瀬長亀次郞宛のハガキ

瀬長カメジローの元には多くの激励のハガキが寄せられました。その住所は、「那覇市」だけのものや、中には「那覇刑務所」にあてたものも届いていました。その数5000通超です。

那覇市長時代、米軍による補助金・融資打ち切りに対し市民が自主納税

那覇市長に瀬長カメジローが就任すると、米軍による那覇市への補助金や融資を打ち切られます。その危機を乗り越えられたのが、市民による納税です。首里、小禄、真和志と行った支所には、納税のための市民の行列が出来るほどでした。

なんと納税率97%!カメジローに対する支持というか米軍による不当さのすごさを物語っていますね。

沖縄の戦後史を語るカメジローの不屈館

カメジローの不屈館館内

今にも語り出しそうなカメジローさんを中心に、米軍統治に対して命がけで抵抗して、戦い抜いた歴史が新聞や雑誌の記事などとともに掲示されています。

カメジローの愛用品、衣服、パスポートなど多くの展示品と、モニターではカメジローの軌跡を確認できます。

書斎

カメジローの書斎

この書斎に相対して1脚の椅子が置かれています。私はその椅子に座ってしばらくカメジローの書斎を見つめます。文筆を進める姿が次第に本当に書いている姿に見えてきます。

パスポート

瀬長亀次郞のパスポート

カメジローは学生時代を東京で過ごしていて、パスポートを持っていました。しかしながら、米国民政府に対する宣誓拒否したところから、弾圧を受けてきて、パスポートの発効すらも16回拒否され続けてくるのです。パスポートと言っても、写真に書かれているように「本土と沖縄の間を旅行する日本人」であって、米大陸やヨーロッパといった外国に行くわけではないのです。

そして、1967年、17回目の申請でやっと交付されました。

その後、瀬長亀次郞は、1972年本土復帰2年前、衆参両院への沖縄県民国政参加が認められ、衆議院議員となります。1990年83歳で政界を引退するまで7期に渡り、国政を担います。

書籍

沖縄関連書籍

不屈館には多くの書籍があります。写真のように販売されているもの、また、図書館のように何冊もの沖縄の歴史が綴られた書籍もあります。

不屈館はどこにある?

不屈館は那覇市若狭にあって、那覇クルーズターミナルのすぐ近くです。写真は不屈館目の前にある若狭海浜公園です。向こう側に龍柱があるのが見えるでしょう。その先は波の上ビーチになります。

不屈館の入り口。若狭海浜公園に面し、閑静な場所に位置します。

不屈館から約50m離れた場所に無料駐車場があります。不屈館前の道にありますので、すぐにわかります。

ガンガラーの谷で開催「瀬長亀次郞物語」

瀬長亀次郞物語

【沖縄テレビ放送公演決定】BreezingHallProject 津嘉山正種ひとり語り「瀬長亀次郎物語」 2020年11月29日(日)18時 ガンガラーの谷にて開催。テーマは 沖縄が生んだ不屈の政治家、瀬長亀次郎。 俳優・津嘉山正種がその波乱の人生を語ります。

公演概要やチケット情報はこちらからどうぞ

瀬長亀次郞関連書籍紹介

Amazonや楽天ブックスをみると、書籍の他佐古忠彦監督の映画DVDなども販売されています。

不屈館twitterはコチラです。

瀬長亀次郞は祖国復帰を願い、平和を求めて活動してきた熱い男です。彼を通じて、沖縄の歴史を知って欲しい。

不屈館「瀬長亀次郞と民衆資料」

住所 沖縄県那覇市若狭2丁目21−5
電話 098-943-8374
休館日・営業時間 毎週火曜、年末年始休み 10時~17時開館
入館料 大人500円 大学/高校生300円 中学生以下無料

アーカイブ

カテゴリーから選ぶ

エリアから探す

Translate »