2024年3月17日(日)に、那覇市辻に伝わる「じゅり馬祭り」が行われ多くの観客が訪れました。じゅり馬とは、紅型衣装を着けた女性たちが馬の頭をかたどった春駒を帯の前で止め、 手綱を操り、曲に合わせて「ゆいゆい」と合いの手を入れながら道路を練り歩くお祭りです。華やかなパレードを見に行ってきました!
じゅり馬まつりが開催されるのは。波の上ビーチのすぐ近くにある「辻」という場所。じゅり馬とは、紅型衣装を着けた女性たちが馬の頭をかたどった春駒を帯の前で止め、 手綱を操り、曲に合わせて「ゆいゆい」と合いの手を入れながら道路を練り歩くお祭り。五穀豊穣・商売繁盛を祈る姿であるとともに、離れて暮らす家族と会える機会で、昭和63年(1988年)までは、「那覇大綱挽き」「那覇ハーリー」と並ぶ那覇三大祭と呼ばれ、300年以上の歴史があるとも云われています。
奉納演舞の前に、旗頭の演舞。旗頭は村のシンボル・守り神のような存在で、それぞれの地域の誇りでもあります。 装飾の色や形、旗に書かれた字にはそれぞれに深い意味が込められています!旗頭の高さは7メートル~10メートル、重さは40キロ~60キロ。それを男たちが1人で代わる代わる、力比べをするように持ち上げて、地域の威容をアピールする姿は圧巻!
そしてミルク様(弥勒様)も登場!ミルクは仏教で説く
沖縄の伝統行事 首里赤田のみるく(弥勒)ウンケーの記事はコチラです。
そして獅子舞。沖縄の獅子舞は旧盆や豊年祭におこなわれ、悪霊を払い世果報を招来し、五穀豊穣と集落の繁栄を祈願します。
子どもエイサーも!
祭りのメインイベントは、公募による30名のじゅりに扮した女性たちが登場する「じゅり馬行列」!艶やかな紅型衣装に身を包み、馬頭を模った飾りを付けたじゅりたちが、華麗にじゅり馬を舞い踊ります!
テンポのいい唄三線の「さいんする節(センスル節)」。どこからともなく指笛も聞こえてきます!
「さいんする節(センスル節)」に合わせて、ユイユイと云いながら、クルクル回ります。
最後はみんなでカチャーシーを踊ります。「カチャーシー」とは「かきまぜる」という意味で、「歌や踊りに島人の喜怒哀楽を<かきまぜて>即興の歌舞に打ち興ずるところに由来する」(沖縄大百科事典)とも書かれています。沖縄の結婚式の最後には、必ずカチャーシーを踊ります!
300年あまりの歴史を有するじゅり馬。複雑な事情、歴史、背景を背負ったじゅり馬は、五穀豊穣や商売繁盛を祈る姿であり、離れて暮らす家族を一目まみえる機会でした。まさに紛れもない地域の伝統行事であり伝統芸能です。素晴らしい伝統に触れることができ、素晴らしい経験となりました!
じゅり馬まつり(主催の一般財団法人辻新思会)の詳細はコチラをご覧ください。